『クピドの悪戯』
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『クピドの悪戯』という漫画を読んだ。
話の筋としては、残りの人生あと7回しか射精できないという奇病にかかった童貞男と幼なじみの女と最近つきあいはじめた恋人の3人が繰り広げる恋愛とセックスのあれやこれやで、よくあるっちゃよくある感じ。
僕が好きなのは、生活と仕事と恋愛をする場所が同じという田舎町が舞台になっていること。実際には、デートで横浜に行こうとしていることから関東近郊が舞台なんだろうけど、そこで描かれる人間関係はまさに田舎町のそれ。ホカ弁は代替食ではなく“外食”の選択肢のひとつだし、コーヒーは喫茶店ではなく人気のない駐車場にとめた車のなかで飲むものなのである(まじで)。
それと、ネームがよく書けている。ただしナレーションによる解説はちょっと邪魔。読み手の力を試して、言葉だけ放り投げておけばもっといいのに。
あと、女の子の人物造形が秀逸。『ノルウェイの森』でいうところの、直子(ネクラで田舎っぽくて繊細)と緑(ネアカで都会的で男性的)みたいなパターンなんだけど、それがかなりよくできてる。
さらに(といっておまけみたいにして付け加えるとかっこつけてるみたいになるけど)、絵がエッチでよろしい。
つーわけでこれ、かなりおもしろい。
ひさびさにハラハラドキドキ身悶えしながら読んだ。
