100冊目 「グレード・ギャツビー」 スコット・フィッツジェラルド

カテゴリ:
1000冊を目標にすると、100冊はその一合目にあたる。どうせなら記念になるようなものをと考えて、グレート・ギャツビーを選んだ。過去に3回もこのブログで読書メモを残しているので、これが4回目の紹介。


ある先輩に、グレート・ギャツビーみたいな小説を書いてみたらいいんじゃないかと言われて、はじめは「いやいや無理でしょ」と笑い飛ばしたんだけど、「みたいな」という言葉を気楽に考えみたら、まあたしかにできるかもしれないと思えてきた。現実の著者と、話者のニックと、主役のギャツビーが分担しているものやそのバランスはたしかに模倣可能だし、やりがいがある。

おだてにのってやってみようかな、ということで記念の100冊目に選んでみた次第。しかし何度読んでもおもしろい。訳者を変えるとさらに楽しみが増す。


フィツジェラルド
2013-05-31



F.スコット フィッツジェラルド
2009-09-08

99冊目 「ネットが生んだ文化」 川上量生

カテゴリ:
真面目に全文を精読したわけではないけど、川上さんとばるぼらさんの原稿は素晴らしかった。当事者の端くれとしても、文句のつけようがほとんどなく、わたしたちの世界を説明する際のテクストとしてお薦めできる。


考えるのは、今後これらをいかに上書き可能かというとこ。サービスのシェアではなく、文化としての上書き可能性をこのところずっと考えている。


98冊目 「お弁当が知ってる家族のおはなし」 清原亜希

カテゴリ:
清原亜希さんのお弁当のファンなので発売日に購入。

塩分と旨味の量に対してご飯が足りなくなるんじゃないかと不安になるような、それでいて地に足のついたお弁当が本当にうまそう。オカズとは別に、ご飯の上に梅干しと明太子が両方のってるのとか最高ですね。確実にごはんが足りない。


ブログも人気。サードウェーブ男子を蹴散らす、運動部の子のためのお弁当がこれだ。

97冊目 「ハマータウンの野郎ども」 ポール・ウィリス

カテゴリ:
10ヶ月になる息子が棚から取り出した本と戯れていて、どれどれ何かなと思ったらこの本だった(表紙がぐちゃぐちゃなのはそのせい)。

妻の本で、読むのは今回初めて。息子による思いがけないきっかけで読みはじめたらこれがおもしろい。
階級の再生産がどのようにして行われ、反抗する若者がなぜきつい労働を進んで受けいれるようになるのかを考察した70年代のイギリスの研究。
テレビで切り取られる成人式での騒ぎのようなものがいかに世界共通のあるあるかと気づかされるところまでは笑えるが、そこから先はあまり笑えない。それは、自分もまたその再生産の一部であることに気づくから。


96冊目 「ウォーク・ドント・ラン」 村上龍 村上春樹

カテゴリ:
これもいちるさんが奇書として紹介していた、いまや貴重な対談本。『コインロッカー・ベイビーズ』を書いた後の村上龍と、『羊をめぐる冒険』を書く前の村上春樹が、いまでは考えられない自由さで文学論や人生観やセックスについて語っている。
http://kotoripiyopiyo.com/2015/04/murakamiharuki2014041401.html


村上春樹が、父親のことを話したり、子どもがほしい言っているのはめずらしく、こんな発言が出版されたのかと驚く部分多数。

もっとも心に残ったのは、村上龍が、毎日とろろ蕎麦を食べて散歩して息子とサッカーをしながらコインロッカーを書いていた日々の話し。春になったある日突然、いつもサッカーをしていた芝生がいっせいに青くなった瞬間に感じた悟りのような感覚。日常の風景から、普遍的な感覚をつかむ感性ね。そういうのたまあるじゃないですか。そのあたりが臨場感を持って語られてて、特に印象深かった。

あー、春と夏の間のいまの季節の日曜日。最高に気持ちいい。


このページのトップヘ

見出し画像
×