80冊目 『きもの』 幸田文

カテゴリ:
いしたにさんの「1000冊紹介する」に挙げられた幸田文の『きもの』。

http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/36-a573.html

未読だったのでこの機会に手に入れて読んだ。内容についての予備知識はゼロ。それがよかったのが、驚いた。身にまとう着物の感触を伴奏にして、少女時代から新婚初夜までの気持ちをこうも鮮やかに歌いあげられるのかと。

2015-02-24-08-50-52

目で文字を追ううちに、皮膚の感触で主人公・るつ子の人生を追体験しているような気持ちになった。最後のシーンに描かれる、はぎとられる下着の感覚までもが自分の記憶のようだ。




79冊目 『世界地理2 資源と産業 結びあう世界』 学研

カテゴリ:
こっちは、子供の頃に読んだことのなかったものを、今になって古本で取り寄せたもの。この本もまた、どのページをめくってもワクワクしかない。

2015-02-22-09-07-40

2015-02-22-09-08-05

2015-02-22-09-08-19

40〜50年も前の写真と資料だから、地理の本なのか、世界史の本なのか判然としなくなっているところがたまらない。



78冊目 『世界地理1 自然とくらし』 学研

カテゴリ:
1974年に刊行された学研の図鑑『世界地理1』。自分が子供の頃に読んでいたものだけど、いま取り寄せて読んでみたらえらくおもしろかった。『50年前の世界一周旅行』というタイトルをつけて読みふけりたくなる良書。

2015-02-22-09-06-12

2015-02-22-09-06-51

2015-02-22-09-07-14

いまも購読している『ナショナルジオクラフィック』に惹かれる理由、その原点がこの本だったなと懐かしく思い出した。



77冊目 『やせたいならコンビニでおでんを買いなさい』 鳴海淳義

カテゴリ:
同僚から、やせたいならコンビニでおでんを買いなさい、と言われた。

2015-02-16-10-02-37

近頃、趣味と実益を兼ねて料理をしている私としてはコンビニでおでんを買うのはしゃくだったのでいちから作った。

1. 昆布で出汁をとる(沸騰させず取り上げること)
2. カツオで出汁を取る(牛すじもいれるので軽めでOK)
3. ゆで卵を作っておく
4. 大根を下茹でしておく
5. 牛串を下茹でしておく
6. 練り物は味が濁らないようにふたつだけ竹輪とはんぺんを、あとはコンニャクをいれて煮込む。そして下準備した具を入れる。
7. 塩と薄口醤油で味を整えて煮る。

2015-02-21-18-15-51

8. やせたらいいな。

禁煙セラピーみたいな本で、シンプルな教条を短時間でインストールするのにいい本です。





76冊目 『図書館の魔女 烏の伝言』 高田大介

カテゴリ:
待望のシリーズ2作目。まずまず。デビュー作が素晴らしすぎたので、それに比べられ続けるのがつらいところか。単なるミステリではない、感情をかきみだす文学とエンターテインメントの交差点で、高みを期待したい!

2015-02-16-07-35-38

雰囲気的に、ゲド戦記の第2巻、アチュアンの墓所を思い出した。しかしそれと違うのは、路地や下水の迷路をものともしない烏とその主人・エゴン。暗い物語を要所要所で引き裂く空のイメージが心地いい。

言葉を操るマツリカと言葉から(ある意味で)自由なエゴン。今回の主役は、キリヒトとはまた違ったおもしろさ。
それと、黒(はく)の今後も気になるが、いずれまた登場するだろう。壮大なサーガになりそうだ。



75冊目 『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』 小林弘人&柳瀬博一

カテゴリ:
こばへんと柳瀬博一さんの対談本。というより放談本。具体的な根拠の提示や深堀りを省く代わりに、あるコンセプトを補強する材料を次々に取り出して「ほらほら」と披露しまくる、そんな本。

こうした取り留めのない話の果てに、こばへんは、“この本は編集力講義である”と解題する。つまりこの本は、ふたりの編集者の思考の様が商品になっているのだと。

だから読者諸氏は、この本を情報源として真に受けすぎてはいけない。武道の達人ふたりが軽く演武したのを見て、付け焼刃にその造作だけを真似てもなにも身につかないのと同じ。アチョーっと叫んで拳を突き出しても失笑を買うだけだ。こうした演武をできるようになるには、相当の訓練と実戦が必要であり、それは一朝一夕にいかない。

2015-02-04-09-00-45

秘密を披露しているようで、なにも披露していない。真似られるものなら真似してみたまえはっはっは。そんな大人の雰囲気する感じる。



このページのトップヘ

見出し画像
×