『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』はいかにして鍛えられたか
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村上春樹の村上朝日堂シリーズだけど、読み応えのうえでは『〜はいほー!』が一番だった。この『〜いかにして鍛えられたか』は、くだらなさにおいて一番だった。ラブホテルの名前についてのところなんて、みうらじゅん的なノリだったし。
このエッセイは、地下鉄サリン事件被害者のインタビュー集『アンダーグラウンド』の取材をしている時期に連載されていたものだそうで、そう思うと、このくだらなさがとても愛おしくなってくる。例えるなら、名匠と呼ばれる刀鍛冶が手慰みに作った男性器の形をした根付けみたいなもんだ。
コメント
コメント一覧 (2)
>手慰みに作った男性器の形をした根付けみたいなもんだ。
映像喚起力に富むブンガク的なすばらしい喩えだと思いました。
でも、男性と書くかちんぽと書くか最後まで迷って、ちんぽの方がよかったかなあと今も思ってます(どっちでもよろしい)。