邪魅の雫(京極夏彦)
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ネタバレ、というか、読む前に読むべきじゃない感想だと思うので、続きはそれでもいいという人だけどうぞ。
市販のカレールーを入れてただ煮ただけのカレーみたいな小説だった。
水で煮るときにコンソメスープの素やホールトマトを入れるわけでもなく、カレールーを2種類以上ブレンドするのでもなく、はちみつを隠し味に入れるでもなく、最後にソースとしょうゆで味を整えるでもなく、ただ、バーモントカレーの中辛だけで作ったようなカレー。
腐っても鯛、ただ煮てもカレー。残さずぺろりとたいらげたっちゃたいらげたんだけど、満足感はないんだよなあ。
それでも、カレーのなかに、ゴロっといた食いごたえのある美味しい肉みたいなのが入っていて、そこはさすがというか、それくらいしてもらわないと。
ちなみにその部分というのは、(自分にとって)これ。
「迷惑を掛けたな」
榎木津が益田くんに謝った! しかも初めて、本名で名前を呼んだ!
というわけで今回は、榎木津の人間らしい一面を楽しむためのキャラクター小説って感じ。
水で煮るときにコンソメスープの素やホールトマトを入れるわけでもなく、カレールーを2種類以上ブレンドするのでもなく、はちみつを隠し味に入れるでもなく、最後にソースとしょうゆで味を整えるでもなく、ただ、バーモントカレーの中辛だけで作ったようなカレー。
腐っても鯛、ただ煮てもカレー。残さずぺろりとたいらげたっちゃたいらげたんだけど、満足感はないんだよなあ。
それでも、カレーのなかに、ゴロっといた食いごたえのある美味しい肉みたいなのが入っていて、そこはさすがというか、それくらいしてもらわないと。
ちなみにその部分というのは、(自分にとって)これ。
「迷惑を掛けたな」
榎木津が益田くんに謝った! しかも初めて、本名で名前を呼んだ!
というわけで今回は、榎木津の人間らしい一面を楽しむためのキャラクター小説って感じ。
コメント
コメント一覧 (4)
まだ読んでないのですがその前に隠摩羅鬼の瑕も読んでないのでネタバレ覚悟で覗き見ました。
多分読む頃には榎木津の台詞も忘れてると思います…。
うぅ〜ん。。わかるんだけど、それだと
あのキャラクターと小説世界がせっかく
築いてきたものが、、むしろあぁいうの
出されちゃうと残念。
大事なところでは一瞬だけど
ちゃんと名前言えるんだよね。
個人的には四作目で久遠寺さんの名前
をちゃんと言った時がタイミング的にも
好きでした。
本作品の例え、言い得て妙です。
うまいこと言いますね〜
冒頭ちょっとだけ読んだけど誰が誰やらすっかり忘れてる自分に吃驚だ。
おまけについてきた京極センセの作品年表みたいなのが面白かった。
あんなネタバレ的な冊子作っていいのか講談社。
あと、自分なぜか発売日に買ったのに、地元の小さな書店で買ったから小冊子がついてこなかったんですよね。後からその出来の良さを見て歯噛みしました。