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全13巻+読本1冊。すべて読み終わりました。

「ハードボイルドな三国志」と聞いたときには、奇異をてらった内容を想像していたのですが、実際には正史に沿った忠実な内容で「まさに三国志」という内容。特に曹操や関羽。誰が読んでも納得の描き方でした。

逆に、正史であまり書き込まれていないために創作の予知が残されている人物については、愛のある解釈と描写で、これまで読んだことのない奥行きが与えられていました。特に呂布と馬謖。呂布が死ぬ3巻と馬謖が死ぬ12巻は、そこだけ抜き出して読んでもいいくらい。おすすめです。


三国志〈3の巻〉玄戈の星 (時代小説文庫)


三国志〈12の巻〉霹靂の星 (時代小説文庫)