9冊まとめて感想を書いた(『ツイッター 140文字が世界を変える』ほか)

著者:畑 正憲
販売元:文芸春秋
発売日:1990-04
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下北沢の一番街の古本屋で30円で買った本。これが、かなりよかった。解説を引用するとこんな感じ。
ライオンの食べ残したシマウマの生肉、生まれ落ちたばかりの仔馬の蹄、冬眠中のコウモリの直腸等をウマイと言うものだから、世間は、ゲテモノ食いと呼ぶ。だが、我家の真前の北海道の海から穫れたばかりのカニを風呂桶で茹で、どんぶり一杯のウニをたいらげ、ワラジのようなカキの殻で山を築いている私はホントの美食家なのである。
シマウマの生肉なんてのはいかにもムツゴロウさんのパブリックイメージ通りで最高のエピソードだし、北海道ならではの美食エピソードも聞いたことのないような豪快さで、これまた最高におもしろい。
それが実際にどんな風景なのかというのを、別の本から探してきた。

(『わが家の夕めし アサヒグラフ編』朝日新聞社)
ワイルドでいいでしょ! ムツゴロウさんの右から頭を出してるのはクマだからね。これはワイルド。ムツゴロウさん最高すぎる。
吉田豪によるインタビューを未読の方は以下からどうぞ。
・吉田豪の『男気万字固め』に未収録となったムツゴロウさんのインタビュー

著者:大前 研一
販売元:講談社
発売日:1985-10
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事業部長と某出版社の方とランチミーティングをしていたときに、そろって薦められた本。
発売から10年以上経っているけど内容はいまでも色褪せていない、というような薦められ方をしたんだけど、確かにその通りだった。普遍性という意味で、『イノベーションのジレンマ』のような読後感。ビジネス書は、10年選手だけ選んで読めばいいような気がしてきた。

著者:大向 一輝
販売元:岩波書店
発売日:2007-04
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「ネットメディアを理解するために読んでおきたい4冊の本+1 : みたいもん!」で薦められていたのを見て、また、イベントなどでご一緒する機会もある大向さんの本だということも決め手になって購入。
岩手県矢巾町矢巾中学校の生徒さん5名がライブドアにやってきたので、Open & Shareについて話した件以来、ウェブのことをどうわかりやすく伝えるか、ということに興味があったのでいいヒントになった。

著者:コグレ マサト
販売元:毎日コミュニケーションズ
発売日:2009-10-09
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ネタフルの小暮さんと、みたいもん!のいしたにさんと、マイコミの田島さんから献本いただいた本。
小暮さんといしたにさんとは、5〜6年前から数々のイベントでご一緒させていただいており、マイコミの田島さんとは、編集を担当された『モバゲータウンがすごい理由』を私がブログで紹介したのをきっかけに連絡取り合うようになったんですが(参照)、そのお三方がいまこうしてTwitterの本を上梓したというのは、私にとってとても感慨深いものがあります。
ブログでもツイッターでもいいんですが、「多く与える者が、もっとも多くを得る」という法則をネットを通じて実践しているおふたりによってこの本が書かれたことを、我が意を得たりという感じで自分のことのように喜んでます。Don't think, twit.

著者:高橋 昌一郎
販売元:講談社
発売日:2008-06-17
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「投票とは、候補者を選ぶ仕組みではなく、誰が(既に)選ばれていたのかを調査する仕組みだ。選挙権の行使について過剰な正義感を振りかざす人は、そこを勘違いしてるかもしれない。- nabokov7; rehash」で紹介されていて購入。
なんだか、大学生の頃に逆戻りしたような錯覚を覚えた。現実生活にまったく役に立たない知的興奮って、なんて贅沢なんだろう。
特に気に入ったのは「抜き打ちテストのパラドックス」の項。Wikipediaで調べると簡単に結論らしきものがまとめられているけど、それは、この本で読む「抜き打ちテストのパラドックス」とはだいぶ印象が違うので、興味のある方はぜひ本書をどうぞ。関係ないけど、勝間さんあたりが「煙に巻く力」とか書かないかな。ラテラルシンキングの延長で。

著者:内海 隆一郎
販売元:筑摩書房
発売日:1998-12
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博内和代のデビュー2作目「外環視点」のパクり元ということで10年くらい前に(ごく一部で)話題になっていた本を、ふと思い立って買ってみた。
読んでみて、「外環視点」は確かにパクりだったんだろうと思うに至ったけど、採用したのは本書のなかのごく一部の設定で、それを読み切り漫画として比類なくクオリティにまで昇華させたのは、やはり博内和代の技術であり、センスの賜物だなと思った。
それだけに残念。原作:内海隆一郎『遅咲きの梅』ってクレジットさえ入れれば、問題なかったんじゃないだろうか。
と、博内和代の話ばかりだったけれど、『遅咲きの梅』自体もおもしろかった。岩手県一関市出身の著者が、方言を交えて書くものだから、岩手出身の自分に余計におもしろかった。ただそれを差し引いても、国語の教材的な正当派な文体が、好きな人にはたまらない、という感じ。
![ムー 2009年 11月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ybfhr%2B4iL._SL160_.jpg)
販売元:学習研究社
発売日:2009-10-09
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今月号で30周年。
ハイライトは、「ムー民広場」という読者投稿欄。「ムー」ってこんなあたたかい雑誌だったのかと思ってハッとした。
オウム事件以降、オカルトに対しての風当たりが強くなって、それはいまだに続いている感じだけれど、かたちのないものを信じたいという気持ちの源泉には善悪なんてないよね。とか思った。さすが30周年記念号。

著者:坂本 眞一
販売元:集英社
発売日:2009-08-19
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連載開始当初のビルドゥングスロマンな雰囲気はどこへやら、ダークな展開に拍車がかかる第7巻。話の帰結が不安になってきた。
個人的なハイライトは、巻末連載の「極限の挑戦者」。今回は森田勝(『神々の山嶺』の主人公・羽生のモデルになった人)だった! しかも、これまで見たことのない写真つき。なんでも、写真の少ない人らしくすごく貴重なショットなんだとか。そしてそれがものすごくダンディでかっこいい。これが見られただけでも7巻は満足。
ちなみに、『神々の山嶺』にハマった人には、『狼は帰らず-アルピニスト・森田勝の生と死』もおすすめ。

著者:曽田 正人
販売元:小学館
発売日:2009-07-30
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『MOON』になってからあまりパッとしないかな、なんて思っていたけど、ライバルが登場して盛り上がってきた。次巻に期待。
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