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自分には、刻々と潮目が変わっていく状況を知りながら新しい波に乗り遅れることをあえて選択する、という傾向がある。保守的というか、天邪鬼というか、頑固というか。

友達の家でわいわいファミコンをやるよりも自宅でオリジナルのボードゲームを創っているほうが楽しかったし、バンドサークルに所属してライブをやるのも楽しかったけどそれよりもひとりで作曲したりDTMやってるほうに夢中になれたし、iモードが登場してしばらく経ってもなおPHSでの(高音質な)音声通話やFAXの手書き文字を愛用していた。

と、並べて立ててみて思った。うん、こりゃ頑固だ。

でもそういう個人的な資質とは別に、仕事となればなんでもやらなければいけない。伝統を尊重しながら、新しいものに飛びつく。でもそれがなんと難しいことか。今週はそんなことばかり考えていた。

ドリコム 内藤社長


月曜日、内藤社長を含むドリコム社の幹部のみなさまとお会いして、勉強させていただいた。

発端は、ドリコムブログの事業譲渡を受けての会食だったんだけれど、盛り上がったのはソーシャルアプリベンダーに方針転換したドリコム社の話。内藤さんと初めてお会いしたのは2003年末に開催された「Blog of the Yeah!」で、それから今回の件までお会いする機会がなかった。だからこそ今回の出来事は私にとって時代の流れを感じさせる象徴的な一件となり、考えるヒントをたくさんいただいた。

ブログ引っ越してきました。: Number7110

で、なんだかどういうわけか、
最近の流行りというか、
話の流れでというか、
ライブドアさんでソーシャルアプリ&ソーシャルゲームの勉強会をやることになったぽいです。

よろしくお願い申し上げます。

デジハリ


水曜日、前々職でお世話になっていたデジハリの上司とお会いする機会を得た。

当時私は仙台の大学を卒業して東京に出たばかりで、雑誌編集者を目指してフリーターをしていた。その頃に一番長続きした仕事がデジハリで、尊敬できる上司にも恵まれ「社員にならないか」と誘われたこともあったんだけれど、「編集者になりたい」ということを理由にフリーターでねばって、その後なんとか出版社にもぐりこむことができた。

それから6年ちょっと。あのあと結局、インターネット業界で仕事をすることになり、めぐりめぐってビジネスの場で当時の上司にお会いすることができた。それをきっかけに「編集者になりたい」という当時の気持ちを反芻してみると、不思議とそれが変わっていない。正確に言うと、より発展して「ロールモデルは菊池寛」と言うようになってる。変わらなかった自分のコアを発見して、うれしい気持ちになった。

ちなみに、久しぶりにお会いしたかつての上司たちは、いまも変わらずエネルギッシュでチャーミングで、そのことがとてもうれしかった。

えとじや 岡本さん


同じく水曜日、元P&Gのブランド・マーケティングのコンサルタントとしてご活躍されていた「えとじや」の岡本さんにライブドアに来ていただき、「ブロガー向け勉強会 Vo.1 ブランド・マーケティング」という講座を開いてもらった。

勉強会には、「メディアジーン」の長田さん「やらばQ」の石田さんや「スゴレン」の山場さんや「俺的ゲーム速報」のjinさんをご招待したのですが、この講座を聞きたくてリクエストしたのは私。つまり、ネット上において、あるサイトやあるブログをブランド化させるにはどうすればいいのか? というヒントがほしかった。

結果、収穫大。

いきなり真髄を教えてしまった・・・次がないぞ。: えとじや - ひねくれマーケッターのひとりごと

私の「家訓・のれん」チャートをご披露。 (何それ? 内緒です。)
いや、しかし、いきなりとっておきの奥義・真髄・秘密兵器を教えてしまった、、、。 先に波動砲打っちゃった感じ。 びっくりはしてもらえたけど、次に出す武器がない。 ちょっとサービスし過ぎたかな。

この「家訓・のれん」チャートをいま振り返ってみると、とてもシンプルで再現性が高いのに、そのエッセンスを人に伝えるのは困難。だけど、さまざまなことに応用が効く、というフレームワークであることがわかる。だから、一度でも覚えたらそれをいろんなものにあてはめたくなってくる。プロダクトだけでなく、「私」という個人的な人格にも。

それによってわかったのは、やっぱり自分は頑固だということ。新しいことに詳しいという「のれん」よりも、古いことに詳しいという「のれん」のほうがうれしいし。

この「家訓」とか「のれん」ってなによってことだけど、門外不出のフレームワークということなので書けません。あしからず。

やるんだよ!!


金曜日、ターゲッティングの藤田さんのブログを読んで、共感した。

ネットビジネスの終わり : 仕事人日記

でも結局「で!?」って話。おセンチになれるのは、投資家である筆者と引退間近の大先輩だけだからね。
現場は「でも、やるんだよ!!」って話。

そうだ。やるしかないんだ。やるだけなんだ。まわりが変わっても、それでも変わらない、なにかに突き動かされる限りは、頑固にやり続けるしかない。そうだ、やるんだよ!!