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東京ユウトピア通信

Lampの新作『東京ユウトピア通信』(6th)が、ついに、やっと、出ました。長かった。
でも、時間をかけた分だけ、おそろしいくらいの完成度になっている(と思う)。少なくとも自分は、アルバムの発売を記念して開かれた試聴會で聴いてぶっ飛ぶような衝撃を受けたし、本人たちも鼎談でこんなことを言っていた。

『ランプ幻想』(4th / 2008)を作った後も、『八月の詩情』(5th / 2010)を作った後も、やりたいことは残っていたけど、今回の作品は遣り残したことがない。次に何を作ろう、というのが思い浮かばない。

※記憶による原稿起こし。間違ってたらすみません。

出し尽くした、みたいな意味だと捉えました。

でも実はこれ、リスナーである自分にとっても同じことだったりする。
こんな密度をもった、こんな完成度の音楽を聴いたら、これ以上Lampに何を期待していいのかわからない。『ランプ幻想』のあとも、『八月の詩情』のあとも、まだまだ上を期待して新作を待っていたけど、今回は完全に満たされた。この最高到達点が次に更新されるってのがどういうことなのか、想像がつかない。

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試聴會のもうひとつの収穫は、客席からの質問コーナーのときに挙手して、Lampへの熱い想いを延々と語り続けた最前列に座っていた男性の言葉と、それに対するリーダー・染谷太陽氏の言葉。意訳するとこんな感じ。

客席の男性:60年代、70年代と深化してきたポピュラーミュージックが、80年代になって、レコーディング技術の発展やMTVの登場などによって、別の道に進んでしまった。AORなどにあった可能性も、そこで閉ざされてしまった。でもLampの音楽は、そのときに掘り下げられなかった可能性を追求し続け、深化させている貴重な存在。もし未来のDJが良質な音楽を発掘しようとすれば、60〜70年代の音楽に続いて2010年のLampの音楽を発見するのではないか。それくらいに思っている。

そこで質問ですが、Lampには、21世紀の音楽を背負っているという自負はあるのでしょうか?

染谷太陽:はい。そのつもりでやってます。

※記憶による原稿起こし。間違ってたらすみません。

なるほど、そういう強烈に高い意識のミュージシャンシップで作られているのかと思ったら、おそろしいくらいの完成度に納得した。そして、一生ファンでいるぜと思った。


iTunesでも買えます。よかったらどうぞ。
っていうかぜひ売れてほしいなあ。

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ちなみに、過去のライブを振り返ると、今回のアルバムに収録された曲はずいぶん前から演奏されてたんだな、ということがよくわかる。「空想夜間飛行」と「君が泣くなら」と「冷ややかな情景」と「君と僕とのさよならに」と「ムードロマンティカ 」は2年前のライブですでにセットリストに入ってる。

EP『八月の詩情』を出したばっかりのLampのライブに行ってきた
Lampライブ@下北沢440
Lamp幻想ライブ@月見ル君想フ