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正月に読んだ本の中から。

文藝春秋の菊池寛と、暮しの手帖の花森安治。どちらも伝説的な編集長であり、かつ、作家であり続けた。最終的なアウトプットの手触りは違ったけれど「大衆」というものに真剣に向き合ったメディア作りをし、成功した。

また、花森安治が取り組んだ「非広告モデルのジャーナリズム」に対する工夫は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』のような再評価を今こそされるべきだと思った。ストレートに『花森安治にマーケティングを学ぶ』みたいな企画があったら自分は飛びつく。


菊池寛の仕事―文芸春秋、大映、競馬、麻雀…時代を編んだ面白がり屋の素顔菊池寛の仕事―文芸春秋、大映、競馬、麻雀…時代を編んだ面白がり屋の素顔
著者:井上 ひさし
販売元:ネスコ
(1999-01)
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花森安治の仕事花森安治の仕事
著者:酒井 寛
販売元:暮しの手帖社
(2011-09-23)
販売元:Amazon.co.jp
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上記の2冊に関連して。
雑誌という新興メディアのぐいぐい盛り上がっていく時の熱が感じられる。
ちなみに、大宅壮一文庫って現代でいえばotsuneさんのtumblrみたいなものかも。


マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一 (文春文庫)マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一 (文春文庫)
著者:猪瀬 直樹
販売元:文藝春秋
(2004-09)
販売元:Amazon.co.jp
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