カテゴリ:
livedoor クリップの終了によせて、nipotanがこんなブログを書いてくれました。

「10 年続ける」ということ

最初だけ立ち合って手伝って、ローンチ以降は完全に自分の手は離れた。というか主担当の kyanny 君にお任せしたので、サービス利用者の立場でいつも遠目から見守っていた。
livedoor クリップは、産み出した kyanny と mala と sasakill のカラーが色濃く出たサービスだったなーという (勝手な) 印象。
子が親に似るのは web もそうなのかな。

今思えばなつかしいが、皆であれほど苦労して産んだ子が、朽ちて消えゆく虚しさ。

10 年続けるってのは実に難しい。

サービスのクローズにあたって迷惑をしている(あるいは悲しんでいる)ユーザーの前で、そのクローズを決めた人間が陶酔的なことを書くのはよくないという哲学をもっているので、普段はブログなどに個人的な感想は書くまいと思っているのですが(nowaの終了のときも何も書かなかった)、でも、これを読んで私の胸にも去来するものがあったので、ちょっと書きます。

---

今年3月に失敗カンファレンスというイベントがあって(参照)、「nowaのときは葬儀に参列できなくて引きずった」という話をしました。だから、クリップのときはせめてなにかしようと思っていました。

結果として、自分に何か特別なことができたわけではないのですが、協力をしてくれた方々にこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。


NAVERまとめにインポート機能をつけてくれた島村さん、本当にありがとうございます。
はてなブックマークの非公開ブクマ機能を無料開放してくれた近藤さん、本当にありがとうございます。


「livedoor クリップ」のサービス提供終了のお知らせ : livedoor クリップ開発日誌

ネット上のURLを保存・共有するという行為と、それが生むカルチャーは、ある特定のサービスによってのみ成り立っているのではありません。その事業を支えるいろんな会社があり、そのサービスに魂を込める作り手がいて、そしてなにより多くのユーザーの参加によって、競い、栄えてきたものです。

livedoor クリップは、そのなかにあって、ある一時期のオルタナティブ(代替物)としての役割しか果たせなかったかもしれないけど、こういったカルチャーに少しでも貢献できたとしたらうれしいです。livedoor クリップはもうなくなってしまうけど、こういったカルチャーや、インターネットの楽しさは続きます。まだ。もっと。