ダ・ヴィンチ調べによる村上春樹の人気TOP5と、「直子系」について
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『ダ・ヴィンチ』10月号では、作家・村上春樹の巻頭特集を組んでいる。特集では、同誌読者と一般の村上春樹ファン844人を対象にアンケートを実施。村上春樹の長編小説全12作品から人気TOP5を選出した。その結果は以下の通り。
1位『ノルウェイの森』(213票)
2位『1Q84』(156票)
3位『海辺のカフカ』(113票)
4位『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(85票)
5位『ねじまき鳥クロニクル』(62票)
http://ddnavi.com/news/83721/
ダ・ヴィンチに掲載されていた村上春樹人気TOP5が話題になってました。あれが入ってないこれが入ってない、あれを選ぶのは素人だ、うんぬんかんぬん、ってやつですね。
そこで自分は、他人のランキングに意見する代わりに、自分が過去に読んだ回数でランキングを作ってみました。振り返ってみたらこんな感じ。
1回しか読んでない
アフターダーク
1Q84
2回読んだ
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
ダンス・ダンス・ダンス
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
ねじまき鳥クロニクル
スプートニクの恋人
3回読んだ

著者:村上 春樹
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4回以上読んだ!

著者:村上 春樹
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著者:村上 春樹
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まとめ
読んだ回数で並べてみて個人的に発見だったのは、村上春樹を誰かに薦めるときに必ずリストアップする『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』をあまり読んでないな、ということ。すごい作品なんだけど、繰り返し読むほど好きではないみたい。
あとは、発見というか再確認なんですが、「直子系」の話が好きで繰り返し読んでますね。
村上春樹の作品の中には、「10代のときのプラトニック・ラブが、成熟してからのエロスを阻害あるいは燃焼させる」というモチーフが度々登場します。
風の歌を聞け … 僕と直子
ノルウェイの森 … キズキと直子
国境の南、太陽の西 … 僕と島本さん
海辺のカフカ … 佐伯さんとその恋人
1Q84 … 青豆と天吾
これを自分は「直子系」と読んでいるわけですが、これがなぜだかおもしろいんですよね。それに、繰り返し書かれていても、バリエーションが豊富なので読んでいる方は飽きない(3回以上読んでいるのは全部「直子系」でした)。それに、今までこの共通パターンがあったということに気づかなかった、という人もいるんじゃないでしょうか。
侮られがちな『ノルウェイの森』と『国境の南、太陽の西』ですが、個人的には本当にお薦めです。
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