カテゴリ:
いつも熱心にこんなブログを更新している豪くんに、「別ブログを立てて、EPUB作って、KDPで出版してみなよ」と薦めたらこんな本ができてきた。


マツリノシタクマツリノシタク
著者:豪
販売元:豪
(2012-12-02)
販売元:Amazon.co.jp


おもしろいじゃない!

本の内容は、民俗学的トリビアを詰め込みまくった友人間のどうしようもないぼやき。
若かりし頃の海原雄山が友達とランチのレビューしてる感じといってもいいし、あるいは、同じく若かりし頃の宗像教授が半径1メートルの謎解きをしてる感じといってもいい。でもとにかく、こういう本は読んだことがない。

民俗学的トリビアだけなら、もっと専門の本を選びようがあるけれど、本質は著者の身辺のぼやきにこそあって、そこがおもしろい。

こういうのって、Twitterでは短すぎるし、ブログの記事一本だと単独で意味が伝わりづらいし、やはりある程度の長さをもって読者を拘束する「本」という形式がいいんだろうなと思った。あと、友人・知人にとっては、ブログやTwitterやFacebookであんな風な豪くんがこんなこと書くの? という意外な一面が見えてまたおもしろい。

*

あとがきには、こんな挑発的な一節も。

紙の出版社に足蹴にされてきた眠れる才能よ、目覚めよ!

柳田國男が『遠野物語』の序で「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」と書いたのにかけたのかどうかわかりませんが、そういう野心を匂わすに足る内容でした。