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落ち着けッ!素数を数えるんだッ!ってなる本を紹介するよ

友達のブログの紹介で読んだ本。
いやー、おもしろかった。

素数の音楽 (新潮文庫)
マーカス デュ・ソートイ
新潮社
2013-09-28


「リーマン予想」を縦糸にして、数学のめぐるさまざま発見の歴史をまとめた本です。類書に、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』や『暗号解読』がありますが、こちらのほうが数学全体の歴史を俯瞰しやすい内容でした(一方、サイモン・シンや藤原正彦の『数学者列伝』などは、数学者の「人」としての側面に顔を当てているような内容です)。

あるひとつの謎や技術の解説だけにこだわって、ニッチな世界全体を紐解いていこうとする描き方は、すごくシンプルで強力。スプリットフィンガードファストボールをめぐって野球の世界全体を描いたり、藤井システムをめぐって将棋の世界全体を描いたり、CSRFをめぐってインターネットの世界全体を描いたり、タルモゴイフをめぐってMagic The Gatheringの世界全体を描いたり、みたいに簡単に応用がききそう。そういえば、木村政彦だけにこだわって格闘技世界全体を描いているのは増田俊也さんでした。マネしてなにか書きたくなった。

関連本


フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
サイモン シン
新潮社
2006-05-30


暗号解読〈上〉 (新潮文庫)
サイモン シン
新潮社
2007-06-28