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先月号の文藝春秋に掲載された「ドライブ・マイ・カー」には「女のいない男たち」という副題がついていたので、もしかしたらとは思っていたのですが、今月号になって連作短編のシリーズものだということがわかりました。今月号に掲載されたのは、「女のいない男たち2 - イエスタデイ」です。



正直にいって自分はあまり楽しめなかったのですが、「10代のときのプラトニック・ラブが、成熟してからのエロスを阻害あるいは燃焼させる」という定番のモチーフに注目すれば、そのバリエーション(変奏)の歴史を振り返ってニヤリとはできるかもしれません。

まとめるとこんな感じ。

 『風の歌を聴け』 … 僕と直子
 『ノルウェイの森』 … キズキと直子
 『国境の南、太陽の西』 … 僕と島本さん
 『海辺のカフカ』 … 佐伯さんとその恋人
 『1Q84』 … 青豆と天吾

しかし本当に執拗に繰り返し登場するモチーフですねえ。