カテゴリ:
ああ年末だ。連休をはさんですでに休暇に入っている人も少なくない最終週だ。人はいつもより少ないのにやることは多い。おまけに今日はクリスマスイブだ。童貞や喪女ネタも聞き飽きたし、そもそもクリスマスとは……なんて話も聞き飽きてすぎて心がざわめかない。一番ざわめいたのは、どうやら家に特大のLINEキャラクター公式クッションがサプライズで送られてきていることを休暇中の同僚のTwitterで知るなどした瞬間だったかな。あれはオモコロのネタかと思うような大きさだといっていい。とか思ったり思わなかったりするうちに今日ばかりは同僚もそそくさと帰っていく。そうだ俺も花屋に寄りたいんだった。でいま渋谷駅。20時代でこんなに電車が混んでいるのは家路に急ぐ人が多いからだろうか。まあそれはいい。なにをやらねばならないって、今日も欠かさずにブログを更新しなければならないのだった。

というわけで内沼晋太郎さんの新刊『本の逆襲』である。

この本の価値を一言でいえば、本と本屋の意味を拡張しようとする試みにある。それが実現できるかどうかは、ウェブ屋の問題でもあり、いま俺がぶら下げている花束を作ってくれた花屋の問題でもある。フライドチキンだってシャンメリーだって本だし、寒空の中で交通整理をしているそこのおじさん、あなただって本屋です。え? そう、そこのあなたです。どうか驚かないでください。しかし寒いですよねえ今日はまた特別に。でもすみませんがちょっと先に帰らしてもらいますよ。家までもうすぐなんです。帰宅してもメールもLINEも通じますので何かありましたらばよろしくお願い致します。メリークリスマス!

本の情報


本の逆襲: 10 (アイデアインク)
内沼 晋太郎
朝日出版社
2013-12-12