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昭和の雰囲気を残し、いまなお大盛況を誇る花巻市のマルカンデパート大食堂。

なにがすごいって、デパートのワンフロアすべてが食堂。流行りのフードコート形式ではなく、単一の店舗が500席を超す食堂を切り盛りしています。昔はどうだったか知りませんが、デパートのおまけとしての食堂ではなく、むしろ食堂が主役になっているという類稀なる存在感を放っている岩手の名所です。

仕組みはこんな感じ。

1. ショーケースから食べたいものを選ぶ
2. レジで注文して食券をもらう
3. 席についてウェイトレスさんに食券を渡す


独特なのはメニュー表がないこと。券売機なんてのもありませんので、ショーケースから食べたいものを探すことからはじまります。しかしそのメニューの数がすごい。

エレベーターを出て左側には洋食系のメニュー。





その反対側には、ラーメンや蕎麦などの麺類やデザート系のメニュー。





ただでさえ数が多いのに、ちょっとわけがわからない独特なメニューもあって、なかなかメニューが決められない。でもそれが楽しい! ふたつの巨大なショーケースにはさまれたエレベーター前の通路には、こっちのショーケースを見て悩み、あっちのショーケースを見て悩みしているお客さんがうろうろさまよって賑やかなことこの上ない。

「焼肉ラーメンwww」
「ソフトクリームが長いwww」
「ナポリタンにトンカツがのってるwww」


いろんな年代の方々のいろんな草が生えまくる幸せな大草原。それがマルカンデパート大食堂。

このメニューを書き起こしてくださった方がいますのでリンクでご紹介します。
http://raccoya.the-ninja.jp/daily/foods/marukanmenu.html

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そんなこんなでメニューを決めたらレジで食券を購入。
その後に席を陣取ります。



レジから食堂を見渡したところ。この右側や、左奥にもスペースがあるので、写真よりもっと広く感じます。



左側に回り込んだあたり。奥に見えるのが厨房です。



厨房の近くまでいくと、まるで戦場のような状況。コックさんもパッと見で20人以上いる。



窓際あたりまで行くと、光がさして明るくなってくる。
見回すとたくさんのウェイトレスさんがいて、各テーブルをまわっているのがわかります。

白熱灯のせいなのか、年経た壁紙の色のせいなのか、あるいはその両方なのかわかりませんが、どこにカメラを向けても昭和っぽい色合いになるというマルカンマジック。映画のロケでもできそうな雰囲気。



そして待つことしばし。ついに「ナポリカツ(600円)」とのご対面。
カツをほうばってナポリタンを口に入れると、思わずライス(小)を追加注文したくなるような味。これですよこれ!



奥さんが頼んだのはオムハヤシ。これにスープがついてこちらも確か600円だったかな。
細かいことにこだわらない大雑把なデミグラスソースがここでは正解。こういうのが食べたかったんだ、と思わず力説したくなるような味です。


さびれた食堂や居酒屋をあえて好む人がいますが、ここはそういうのとも違います。全然違う。いまも現役で大盛況を誇っている昭和の大食堂なんです。じゃじゃ麺や冷麺はお取り寄せでも雰囲気が味わえるし、ものによると東京のほうが美味しい場合もありますが、マルカンデパート大食堂の楽しみはこの場所まで来なければ味わえません。本当におすすめの場所です。

お店の情報


マルカンデパート大食堂
岩手県花巻市上町6-2 マルカンデパート 6F
http://tabelog.com/iwate/A0302/A030201/3000002/