16冊目 『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』
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レイモンド・カーヴァーの死後10年経ってから書かれた、無二の親友によるエッセイ。こんなに素晴らしい追悼文は読んだことがない。誰かがいたずらにレイモンド・カーヴァーという文字を他の名前に置換してしまったとしても、やはり同じように感じたと思う。

こんな風に思い出せる誰がいることの幸福と、こんな風に思い出すことしかできない哀しみ。それらを含めて受容した著者の筆致、そして最後のステートメントが胸に響く。追悼文にここまでのことができるのかと驚いた。
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