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ルバング島から帰還した最後の日本兵・小野田寛郎さんを思い浮かべなから読んだ。迫害からただひとり生き残ったネイティブ・アメリカンのイシが、タイムマシーンよろしく突如近代にあらわれたその衝撃を想像しつつ。
ただ実際には、それより悲惨で、それよりもユーモラスだった。

2014-12-07-09-43-35

ちなみに、著者はアーシュラ・K・ル=グウィンの母。新装版にあたってル=グウィンによるまえがきが追加されていて、本書の意義があらためてアップデートされているのも見所。好んで読んだ『ゲド戦記』や『大草原の小さな家』シリーズをより深く理解するためにもいい読書体験だった。