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海野弘の『1914』を読んだあとに、ひさびさにひっぱり出した本。1905年頃に世界一周旅行をしたドイツ人の青年によるメモワール。

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2枚目の写真はブルックリン橋、3枚目は日本の田舎道の風景。当時、青年が感じたであろう驚き、世界の多様さを、ほんのすこしさもしれないけれど追体験できる本。

時代は、日露戦争のあと、第一次世界大戦の前。新聞は海外のニュースを扱うが、ラジオはまだない。『遠野物語』はこれからおよそ5年後に出発された。遠くて近いような、昔のようでいてつい最近のような、不思議な想いにとらわれる。


一〇〇年前の世界一周
ボリス・マルタン
2009-11-26