89冊目 「追憶のハルマゲドン」 カート・ヴォネガット
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ここしばらく、育児や医学の本ばかり読んでいたのだけれどそれが落ち着いて、ひさしぶりに趣味の読書のために図書館へ。最初に目について借りたのがこれ。

ヴォネガットの作品として初耳だったので予備知識ゼロで読みはじめたら、死後に企画された未発表原稿中心の追悼本だった。冒頭の辞を書いているのは息子。でもそれを知らないもんだから、ヴォネガットが自分で遺書のようにして生前供養をテーマにした本を書いたのかと思っちゃった。なんとおもしろい発想を実行に移すものだと。
しかし、誤解が解けてからもおもしろさは変わらなかった。息子に、こんな風な文章で追悼してもらったら、これ以上の望みは贅沢だろう。そういうものだ。So it goes.
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