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パッケージングはKindleで(250円)、記事のバラ売りはBLOGOSで(85円) - ダイレクト文藝11号のお知らせ

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ダイレクト文藝マガジンはこれまで、Kindleストアで各号(250円)を販売しつつ、BLOGOSメルマガで月額購読(4冊分で525円)を提供してきました。基本的な考え方は、「Kindleで一度買って、もし気に入ったら定期購読に移行するとお得だよ」というものです。

これを今後、BLOGOSメルマガで記事のバラ売り(85円)をしつつ、パッケージングしたものをKindleストアで販売(250円)することにしました。

ダイレクト文藝マガジン表紙

アフターKDP上半期! 必読本特集 - BLOGOSメルマガ
お父さんのためのダイレクト出版ニュース講座(第11回)- BLOGOSメルマガ


ダイレクト文藝マガジン11号[Kindle版]は、今週末にも販売になります。いつもそちらを買っている、という方は発売までしばらくお待ちください。記事単位で読みたい人は、上記のリンクからご購入ください(もちろん、試し読みもできます)。

※この販売方法は、記事一本から購入できるシステムに変更したBLOGOSメルマガの機能を活用しています。

ダイレクト文藝マガジンから生まれたKindle本たち

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『ダイレクト文藝マガジン』をやってよかったなと思ったのは、それをひとつのきっかけとして、新しい本が生まれるお手伝いができたこと、です。もちろん、ダイレクト文藝がなくったって、その作品はいつかきっと生み出されたんだろうと思いますが、マガジンという場が、なにかはずみを生み出したり、毎号の締め切りという怠惰な人にはうれしい機能を働かせていたんだろうと思っています。

というわけで、ダイレクト文藝マガジンから生まれたKindle本たちを紹介します。

戦国居酒屋☆秀吉戦国居酒屋☆秀吉 [Kindle版]
著者:廣川ヒロト
出版:電明書房
(2013-03-25)
自衛隊のごはん [Kindle版]』の廣川ヒロトさん初の小説。


440Hz:B-side Track01 Director's Cut440Hz:B-side Track01 Director's Cut [Kindle版]
著者:澤 俊之
出版:Goriath Publishing
(2013-03-16)
KDPで話題になった小説『440Hz』のB面、あるいはシングルカット版。ギター小僧必読。


エゴノキ ヘリベマルヲの世界エゴノキ ヘリベマルヲの世界 [Kindle版]
著者:ヘリベ マルヲ
出版:焚書刊行会
(2013-03-18)
異論はあろうかと思いますが、ヘリベマルヲさんの作品を最初に手に取るならコレ。電子書籍としてテンポよく読みやい長さで、しかも独自の世界が十分に伝わります。


女たちの遠野物語 - 十二話でわかる遠野物語の世界女たちの遠野物語 - 十二話でわかる遠野物語の世界 [Kindle版]
著者:柳田 國男
出版:焚書刊行会
(2013-03-18)
これは自分が書いたもの。連載をしながら反応をもらえたことが、励みになりました。


日の丸電子書籍はなぜ敗れたか −21st century eBook Story− (電子書籍の世紀)日の丸電子書籍はなぜ敗れたか −21st century eBook Story− (電子書籍の世紀) [Kindle版]
著者:鈴木秀生
出版:hidebook
(2013-03-17)
もともとブログで連載されていたものですが、描き下ろしのプロローグは『ダイレクト文藝』に寄稿していただきました。


電子の灯す物語電子の灯す物語 [Kindle版]
著者:山田佳江
出版:焚書刊行会
(2013-04-13)
最新刊『リーディング・ナイフ』が話題になっているなか、さらに畳み掛けるようにして出た新刊。Kindleを手にした少女の物語です。


はじまらない物語 [短編小説]はじまらない物語 [短編小説] [Kindle版]
著者:代々木 犬助
出版:焚書刊行会
(2013-04-13)
山田佳江さんの『電子の灯す物語』の作中に登場する『はじまらない物語』のノベライズ。Kindleを手にした少年の物語です。


以上7点。

この他にも、佐藤拓史さんの『とぶねずみ』とオドネル・ケビンさんの『フランス人のソウル』はいつかまとめ読みしたいし、忌川タツヤさんの『女生徒』だって単独で出したほうがいい。鈴木零生さんが連載中の連載中の『Book Wars』も完結が楽しみ。犬子蓮木さんの短編集や、小林楓さんの新刊もきっとあるんじゃないかなあ。マガジンを離れた新刊について、僕もいち読者として楽しみに待っている次第です。

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ダイレクト文藝マガジンに連載されている、佐藤拓史の「とぶねずみ」も今回で連載三回目。ド底辺サイケデリック随筆として、いま一番続きを楽しみにしている作品です。一回目は、出版業界のド底辺。二回目は、マルチ商法のド底辺。三回目は、精神病院のド底辺。来週の最終回がどうなるか、まじで楽しみ。

その第三回の冒頭はこんな感じ。

わたしの手元に貴重なサンプルがございます。これから公開しますのは、精神病患者、キチガイの書いた文章です。キチガイという設定のうえで書かれた文章はそこら中にございますが、正真正銘のキチガイの文章サンプルを膨大に持っているわたしにとっては、少々お遊びがすぎていて胸を打ちません。出版社を通せば加筆修正されますし、ネットは似非キチガイばかりです。書いた本人からは許可を取り、このエッセイも事前に読んでいただき投稿しております。ダイレクトの可能性のひとつとして、ダイレクトにキチガイを堪能ください。


中島らもとか水道橋博士が好きなら読んでまず損はしない内容だし、そのうえ文体がサイケデリック! 何を読んで育ったらこんな文章が書けるのかという変態文。とにかくおもしろい。

いずれ一冊にまとまって発表されると思いますが、とりいそぎは以下のKindle本から読めます。2013年2月16日夜から、期間限定で5日間無料になっているので、いまならただでダウンロードできます。ぜひどうぞ。


ダイレクト文藝マガジン 004号 「新連載 山田佳江『電子の灯す物語』 / オドネル・ケビン『キンプス』/ ヘリベマルヲ『魂の十五分間』/ 佐藤拓史 廣川ヒロト 忌川タツヤ」ダイレクト文藝マガジン 004号 「新連載 山田佳江『電子の灯す物語』 / オドネル・ケビン『キンプス』/ ヘリベマルヲ『魂の十五分間』/ 佐藤拓史 廣川ヒロト 忌川タツヤ」
著者:佐藤 拓史
販売元:焚書刊行会
(2013-02-08)
販売元:Amazon.co.jp

ダイレクト文藝マガジン 005号 「DRMフリーのKindle本を、家族や友人と貸し借りする方法 / 澤俊之 代々木犬助 オドネル・ケビン 山田佳江 佐藤拓史」ダイレクト文藝マガジン 005号 「DRMフリーのKindle本を、家族や友人と貸し借りする方法 / 澤俊之 代々木犬助 オドネル・ケビン 山田佳江 佐藤拓史」
著者:澤 俊之
販売元:焚書刊行会
(2013-02-14)
販売元:Amazon.co.jp

個人出版人の必読書、当事者になるための入場券。それがダイレクト文藝マガジンVol.003だ

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ダイレクト文藝マガジン 003号 「田端信太郎インタビュー / KDPノウハウ本メッタ斬り(中編) / 新連載 佐藤拓史 廣川ヒロト」ダイレクト文藝マガジン 003号 「田端信太郎インタビュー / KDPノウハウ本メッタ斬り(中編) / 新連載 佐藤拓史 廣川ヒロト」
著者:田端 信太郎
販売元:焚書刊行会
(2013-01-31)
販売元:Amazon.co.jp


忌川タツヤ編集長のダイレクト文藝マガジン。第三号は、忌川スタイルがひとつの完成に至った号と言っていいと思います。ニュースあり、ゴシップあり、技術記事、論考あり、インタビューあり、文芸作品の掲載あり、Q&Aあり、新人紹介コーナーあり、しかもそれが一貫して書き手目線の情報になっている。結果として、佐々木俊尚さん、津田大介さん、堀江貴文さん、やまもといちろうさん、といった面々のメルマガのどれと比べても負けないような、ユニークで、かつ内容の詰まったメルマガ(およびKindle本)にしあがっており、個人出版人の必読書といえるものになりました。

それがどんな内容か、個人的にお気に入りの個所を抜き出してダイジェストにしてみます。

Vol.003のダイジェスト


1. 田端信太郎インタビュー 『MEDIA MAKERS』で語れなかったこと

——余談ですが、『VOGUE』にちなんでぜひ聞いてみたかったのが、アナ・ウィンターの伝説です。『MEDIA MAKERS』では、アナ・ウィンターがイスをけっとばして帰ってくるのもひとつのブランディングだ、というエピソードがありました。本に収録されなかった話があれば、教えていただけないでしょうか?

田端 : 彼女のボブカットは、完璧さを維持するために、毎日、美容師が会社に来てカットしており、その費用は会社持ちだそうです。編集長の髪型が完璧に保たれていることも含めて、ある種のメディアのクオリティなんです。メディアの世界は、実体がないので、誰かが現人神のように、アイコンになってブランドを「体現」しないといけません。そう考えれば、アナの美容師代金は、お安い投資なんでしょうね。

このコーナーの聞き手は私。「続・MEDIA MAKERS」というテーマで電子書籍の話を聞いたのですが、個人的な趣味で、USのVOGUEの編集長アナ・ウィンターの伝説についてもついでに聞いちゃいました。これは検索に引っかかる場所にも晒すべきだろう判断して引用します。


2. Q&A Kindle本をたくさん売るためにブログやTwitterは必須ですか?

現在のKindle本の売上は、どれも「ご祝儀買い」の結果にすぎません。Kindleストア開始に対するご祝儀、いつも読んでいるブログの書き手に対するご祝儀。そして「新しいもの好きの作者」と「新しもの好きの読者」がキャッキャウフフとじゃれあっているだけです。

ランキング上位にいる多くの著者たちは、今までの実績と信用を担保にして借りた金の利子を受け取っているにすぎません。このあと調子にのって出版する2冊目や3冊目が、またしても「ブログの過去ログの焼き直し」であれば、1冊目よりも反応は芳しくないと思います。

みんながうすうす思っていたことも、忌川タツヤならはっきり言います。
電子書籍元年万歳というムードに嫌気がさしたみなさん、毒ならここにあります。


3. 特集 KDPノウハウ本メッタ斬り(中編)

これぞ決定版!Kindleで誰でも出版!簡単電子書籍作成ガイド

著者の荻野義隆氏は、本職のSEでありシナリオライターだ。おぎのしん名義で『マリオカート』や『ロックマンゼクス』に関わっていたらしい。
そんな経歴が吹き飛んでしまうほど、本書の出来は芳しくない。

(中略)

挙げ句には「Meta情報を設定する場合、ツールバーの左から21個目をクリック」という記述もあるつまり「右から3番目」である。

前回大好評だった「KDPノウハウ本メッタ斬り」。当初は前後編で終わるつもりが、中編をはさむことにしてボリュームアップ。KDPノウハウを書いた本をKDPで出すのだけれどそのKindle本の出来がそもそも芳しくないという自滅ギャグのバリエーションの開発にさまざまな著者が挑戦する様は、さながらビートたけしのお笑いウルトラクイズのよう(もちろん、いい本もあります)。
KDPノウハウ本を買おうと思っている人は、まず一度「ダイレクト文藝マガジン」を読んだほうがいいです。


4. 連載エッセイ「とぶねずみ」第一回 (著・佐藤拓史)

2008年には責任販売制なる渾身のギャグが小学館より生まれました。売れ残るのは書店にも責任があるだろ。取り分35%やるから返品は35%しか返さん! とこちらではじまったかと思えば取次は「さすがです!」とはしごを追加しつつも一方で「買い取った本の支払いサイトを伸ばすからな! かつ返品のスピード早めるからな!」と体力の弱った者には遠慮なくはしごを蹴飛ばします。これほど素晴らしいせめぎ合いを最前列で見られる喜びたるや。わたしにとって本は、本来の目的をとうに失い、儚い夢だけがぎゅっと詰まった債券にしか見えないのであります。この膨れ上がったものがパンと弾ける瞬間を心待ちにしておりますが、当然わたしもぶらさがりのニンゲンですので片道切符の新宿西口公園行きであるわけですが、ぜひこの業界には我にかえる事なくドラマチック泥仕合のキャットファイトを繰り広げてほしいと願うばかりであります。この最前列特別鑑賞券を握りしめつつ、燃料となる夢の債券をひたすら刷り続けるのであります。

しつこいのかキレがあるのかわからない独特の文体で、事実かファンタジーかわからないようなエピソードを繰り出すド底辺エッセイ。第一回は、出版業界のエピソードです。連載第二回目の原稿まですでに手元にありますが、これは熱い展開が期待できそう。


7. お父さんのためのダイレクト出版ニュース講座

「超小型」出版をめぐるセッション マガジン航

「日本語だと「出版」と「パブリッシング」という言葉のニュアンスはイコールではないかと思います。」

この発言にも、おれは共感する。おれの語感では「パブリッシング」とは、「発行」あるいは「意見の発露」だ。表明ではなく発露。意見の「物質的な形状をともなった」表明である。コミケでおなじみ「同人誌」も、おれはパブリッシングの一種だと考えている。同人活動を経験したことのある人ならわかると思うが「同人誌を出版する」とは言わないし、そういう感覚で作っていない。「同人誌を発行する」とはいうけれど。

KDPを「ダイレクト出版」と説明することに対しても、おれは違和感を感じはじめている。前述の理由により、出版という語感がしっくりこないからだ。電子メールを「電子手紙」「電子封筒」といっているような、ヘンテコリンでポンポコリンな感じ。

個人的に一番楽しみにしているのがこのコーナー。一週間のニュースを追うだけなら、電子書籍系のbotでもフォローしてればいいんだろうけれど、それを読む文脈まで提供しているところは少ない。しかも、常に徹底的な書き手目線で。忌川編集長のニュース解説はKindle作家必読。


9. 今週のKDPニューカマー

■オドネル・ケビン

マヨネーズ

マヨネーズ』という本。タテ書き。作者はアメリカ人男性。目標は「アメリカ人初の芥川賞受賞者になる」ことだという。大真面目で言っている。本作を読めばよくわかる。

マヨネーズが好きすぎて、日常のあらゆるものをマヨネーズと関連付けて語る男の短篇小説。

「僕は顔を洗いにユニットバスに向かった。冷たいマヨネーズをベタッと顔にはりつけると、すぐリビングに戻り、マヨネーズ色をした制服のワイシャツを着始めた」

「誘ったのは、もちろん僕の方だった。お先に失礼しマヨと言って会社を出る時、勇気を奮って、受付の前で立ち止まった。マヨネーズちゃんはいつもと同じように、疲れた顔で細い指をパソコンのキーボードに走らせていた僕に気づくとお疲れさマヨ、と視線をパソコンから外さずに言った。
「明日、マヨネーズでもどう?」
「美味しいマヨネーズをおごってくれるなら…」
「いいよ」
「私高いマヨネーズが好きだからね」

と、こんな感じである。前もってアメリカ人ですよーと言われなければ、たいていの読者は気がつかない。おれはライバル視することにした。オドネル・ケビン。負けないぞ!

オドネル・ケビンがおもしろい、ということ以上に、まずは、毎週登場するKindle作家にこんな風にコメントしている、ということを知ってほしい。つまり、Kindle本を出したあなたはこの「ダイレクト文藝マガジン」を読むべきだ。たぶん、なにかコメントされているかもしれない。


というわけでいくつか抜き出しましたが、これは全体のごくごく一部。
なにしろ5万字あります。新書の半分超のボリュームです。

全体のもくじはこんな感じ。

1. 田端信太郎インタビュー 『MEDIA MAKERS』で語れなかったこと
2. Q&A Kindle本をたくさん売るためにブログやTwitterは必須ですか?
3. 特集 KDPノウハウ本メッタ斬り(中編)
4. 連載エッセイ とぶねずみ 第一回 (著・佐藤拓史)
5. 『自衛隊のごはん』の著者が送るショートショート2編(作・廣川ヒロト
6. 第1回てきすとぽい杯入賞作「ポップコーン・オア・アライブ」(著・代々木犬助)
7. お父さんのためのダイレクト出版ニュース講座
8. 特集 「Kindle本のアップデート。それは購入者の手元に届いていない!」
9. 今週のKDPニューカマー
10. ダイレクト作家の近況まとめ
11. 編集後記
12. 次回予告(という名の企画放談)


ちなみに


このメルマガの制作にあたっては、Kindle作家の仲間たち協力があります。

今回、表紙をデザインしてくれたのは『未来少女ミウ』の山田佳江さん。
また、田端さんへのインタビューは、マガジンのコンセプト固めに知恵を出してくれたのが『demi - spring and autumn -』の犬子蓮木さん。

その犬子さんとは、こんなやりとりがありました。

犬子 : 前から思っていた素朴な疑問なのですが、このメルマガのターゲットはどの層なのでしょうか。ダイレクト出版している人、これからしたい人なのか、出版は考えていないけれど読むものを探している人なのか、両者にむけて広くなのか、それ以外(私の想定できていない層)なのか。

佐々木 : ターゲットは「ダイレクト出版している人、したい人」です。もっといえば、それによって既成のルールやシステムに風穴を開けたいと思っている人です。キャッチコピーにもあるように、「個人出版ゲリラのため」のメディアです。なので、もし個人出版とか電子書籍とかいうものが、本当にあたりまえになったら、つまり革命が完了したら、このマガジンの使命も終わりますし、それでいいと思っています。そういうターゲットにとって、寄って立つ場所となるような、革命の旗がたなびいている小さな丘のような場所にしたいと思っています。

犬子 : そうだとしますと「文藝誌」を謳い掲載作品を充実させていくという方向は何か少し違うということはないですか? 付録的な位置づけということならばわかりますが。

佐々木 : なんだかんだいって作品がおもしろくないと説得力がないと思うので、掲載作品の充実は必須だと思ってますし、それこそが他のメディアと違うところだと思ってます。「キンドる速報」や「きんどるどうでしょう」のようなレビューブログには実際の作品は掲載されていないし、「ダイレクト出版オフ」とか「このダイレクト出版がすごい!」というイベントをやったって、そこで本を読ませることはできないし。現状、個人出版本の書き手はよき読み手でもあり、重なっている部分だと思うので、そのニッチなところに熱く訴えかけるものにしたいなと、思ってます。

このあたりの話は、2011年の夏頃に「ニッチメディアの寿命と、ポストメディア」というエントリで考えたことがベースになっています。要点を抜き出します。

・個人の発信力やネットワークがエンパワーされた結果、広く浅いマスメディアの成立が難しくなった。
・これからは、狭く深いニッチメディアが成功していく。

・そうなると、メディアが掲げるコンセプトが達成しやすくなる。
・いや、コンセプトという言葉では生ぬるい。狭さと深さが生み出す熱量で勝負するニッチメディアにとってそれは「革命」だ。
・革命の同志をいかに集め、いかにその革命を達成するかがニッチメディアの存在意義。

・広く浅いターゲットを捉えるミッションより、狭く深いターゲットを捉える革命のほうが、達成が容易いのではないか? 少なくとも、達成すべきものが明確でその射程がはっきりしている。
・例えば、「ファッションからガジェットまで扱う男性向けトレンド情報誌」と、「ノマドスタイルで、東京に住まずに、楽しく充実した仕事をし続けたい人のためのブログメディア」のふたつがあった場合、前者の掲げるコンセプトには(たぶん)終わりがない。だけど、後者の目指す革命には終わりがある。そういうライフスタイルが本当に実現できたとき、あるいはそのライフスタイルに共感する人がいなくなったときに、終わる。

・つまり、ニッチメディアには寿命がある。

・ニッチメディアを立ち上げるときは、どんな規模でもいいから「革命」といえるような達成のビジョンを持つべきで、なおかつ、それが達成されたあとのポストメディアの在り方も考えないといけないのかもしれない。


というわけで、この「ダイレクト文藝マガジン」だって、いつまで続くかわかりません。長く続くかもしれませんし、案外さっさと終わってしまうかもしれません。革命がさっさと果されるかもしれないし、革命に求心力がなくなるかもしれないし、その前に忌川や私が燃え尽きてしまうかもしれない。それはわからない。でも、それならそれでいいと思っています。

長くなりました。
言いたいことはひとつです。

いまこの早い時期に、個人出版に取り組んでいる人は、リアルタイムで「ダイレクト文藝マガジン」を読むべきだ。このシーンの(あるいはムーブメント)の担い手のひとりとして、今このタイミングでしかありえない熱量を感じるために、最前列のチケットを買うべきだ。そのチケットが「ダイレクト文藝マガジン」です。簡単に買えます。Kindle本なら250円。メルマガ&EPUBで月額購読すると525円。どうぞよろしくお願いします。


ダイレクト文藝マガジン 003号 「田端信太郎インタビュー / KDPノウハウ本メッタ斬り(中編) / 新連載 佐藤拓史 廣川ヒロト」ダイレクト文藝マガジン 003号 「田端信太郎インタビュー / KDPノウハウ本メッタ斬り(中編) / 新連載 佐藤拓史 廣川ヒロト」
著者:田端 信太郎
販売元:焚書刊行会
(2013-01-31)
販売元:Amazon.co.jp

メルマガをKindle本にするんじゃなくて、Kindle本をメルマガで定期購読する、という発想の転換

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1月16日(水)に告知を開始して、本日1月18日11時から配信を開始したメルマガ「ダイレクト文藝マガジン」。創刊した理由は前回までの記事に書きましたが、一番の問題は、知名度もないのに読者を獲得できるのか、ということ。

Kindle本をメルマガで定期購読する、というあたらしい形態


そこでひらめいたのが、BLOGOSメルマガのEPUB生成機能で作った電子書籍を、各号ごとにKDPにあげてAmazonでも販売する、というアイデアでした。

BLOGOSメルマガにはもともとバックナンバーの販売機能があるわけですが、それをKDPでもやるわけです。でもそうすると、おもしろい主従逆転が起こります。

有料メルマガというと、月額いくらの定期購読が基本だと思われてきましたが、それを変えられるわけです。普通の雑誌と同じように、興味のある号をKindleで買う。それが気に入った人は、定期購読をすればいいんです。BLOGOSメルマガで定期購読すると、HTMLメールとEPUBのダウンロードとが両方できて、かつ、料金的にも20%近く割安になります。

つまりこれは、メルマガをKindle本にするんじゃなくて、Kindle本をメルマガで定期購読する、というあたらしい形態だと考えることができるわけです。

というわけで、メルマガの購読に躊躇していた人もどうぞ。
Kindle本として簡単に買えちゃいます

ダイレクト文藝マガジン 001号 「個人出版ゲリラのための戦う電子書籍メルマガ」ダイレクト文藝マガジン 001号 「個人出版ゲリラのための戦う電子書籍メルマガ」
著者:佐々木 大輔
販売元:焚書刊行会
(2013-01-17)
販売元:Amazon.co.jp

あと、Kindle本はKindleがなくても読めますよ! スマホで読めます。

メリット


Amazonの本として登録されることで、興味を引く特集が掲載された号は、バックナンバーでもロングテール的に売れるかもしれません。もちろん、Amazonで販売するということは、本を紹介してくれた人にアフィリエイト広告というかたちでお礼ができます。

いいことは他にもあります。メルマガに寄稿していただいた人や、制作協力してくれた人や、表紙の写真を提供してくれた人の名前は、その号の共著者に入ります。そうすることによって、Amazonのストアのなかで、その人の作品がレコメンドされる確率が増えます。少なくとも、存在感はいくらかあがります。原稿料を出せるようなメルマガではないけれど、ダイレクト出版に取り組む人にちょっとしたメリットは与えることができるようになるはずです。

制作フローの変化


これによって、メルマガの制作フローも変わりました。

HTMLメールから作るんじゃなくて、最初からEPUBを作ります。しかもそのEPUBは、livedoor Blogに記事を下書きしていくことによって、簡単にできてしまいます。livedoor Blogには複数人で共同編集できる機能があるので、グループワークも簡単です。

こうやって、ブログとメルマガと電子書籍の境界をわざと曖昧にして、渾然一体にしていくとなんだかすごくいいことが起こりそうです。その予感に興奮しています。

関連書籍


今週話題になったクレイグ・モドの『「超小型」出版』。
アプリインターネットの世界における「The Magazine.」の例をもってワクワクするようなことが書かれていますが、この記事で説明している「ブログと有料メルマガとKindle本の組み合わせ」というレガシーなウェブインターネットでの取り組みも、『超小型」出版』のひとつのヒントになりそうだなと思いました。

「超小型」出版:シンプルなツールとシステムを電子出版に「超小型」出版:シンプルなツールとシステムを電子出版に
著者:クレイグ モド
販売元:プレ/ポスト
(2013-01-10)
販売元:Amazon.co.jp

関連リンク


「これからの電子書籍」に求められる条件〜『Flipboard』元プロダクトデザイナーのクレイグ・モド氏
クレイグ・モド氏の『超小型』出版と電子書籍/電子出版の未来イベントに行ってきました
iPad時代の書籍を考える
電子書籍に取り組むということ

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