『空白の五マイル』(角幡唯介)を読んだ
2010年から2011年にかけて数々の賞を受けた話題の山岳ノンフィクション(しかし「梅棹忠夫・山と探検文学賞」というのは今回初めて知りましたが、いろんな賞があるもんですねえ…)。内容は、現代に残された最後の秘境「ツアンポー峡谷」を巡る探検。
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む
著者:角幡 唯介
販売元:集英社
(2010-11-17)
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チベットの奥地にツアンポー峡谷とよばれる世界最大の峡谷がある。この峡谷は一八世紀から「謎の川」と呼ばれ、長い間、探検家や登山家の挑戦の対象となってきた。チベットの母なる川であるツアンポー川は、ヒマラヤ山脈の峡谷地帯で姿を消した後いったいどこに流れるのか、昔はそれが分からなかった。その謎が解かれた後もツアンポー峡谷の奥地には巨大な滝があると噂され、その伝説に魅せられた多くの探検家が、この場所に足を運んだ。
評判通り非常におもしろかったし、チベットの描写には、河口慧海に通じるようなところもあって、重層的な読書体験にもなった。うおー、チベット行きてー。
しかし、こういう最後の秘境ってあと幾つ残ってるんでしょうね? もうこれ以上ないんじゃないかと思っていても、なんだかんだ定期的に話に出てきますよね。

著者:GAMO
販売元:山と渓谷社
(2011-12-16)
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