『サマーウォーズ』はじめの9分間を観て震えた
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『時をかける少女』の細田守監督の最新作『サマーウォーズ』がまもなく公開ですが、今日の今日まで、事前に一切情報を得ていませんでした。熱心に調べるつもりも特になくて、「公開された見に行こう」くらいに思ってました。
でも、TSUTAYAで『サマーウォーズ』はじめの9分間を無料でレンタルしているのを借りて見て、まじで震えた。
な・ん・な・ん・だ・こ・れ・は!
田舎の風景と絵の感じから、前作の『時をかえる少女』のような非常に良質な映画を想像していたんですが、まったく違いました。
![時をかける少女 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/618YF5EEqyL._SL160_.jpg)
出演:仲里依紗
販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008-07-25
おすすめ度:

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「OZ」という仮想世界(例えばよくないけど「Second Life」と「モバゲータウン」を足したような世界)と長野県上田市の現実世界が交差する、野心的で挑戦的な映画でした。でしたっていうか、はじめの9分間を観てそのようにお見受けました。

そのあとサイゾーの最新号をひっくり返したら、細田守のインタビューが載っていました。印象的だったのは、この映画のテーマの核心に関する部分。
サイゾー 2009年 08月号 [雑誌]
販売元:サイゾー
発売日:2009-07-18
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グローバリズムとドメスティックの対立を旧態依然の二項対立的なものではなく、どう描こうとしたか、この映画の中で観ていただければと思いますね。
ヒントとしては、今アマゾンとかヤフオクとかで買い物をするときのアカウントというものが、ネット社会において、自分が自分であることの証明書になってるじゃないですか。で、そのアカウントを奪う存在が、この映画で出てくる敵なんです。つまり自分の存在証明を奪う敵なわけですね。そういう敵を設定したときに、それい立ち向かい得るのはなんでしょうか? そういう視点で観ていただくと、今回の映画のチャレンジを、わかっていただけるのではないかと思います(笑)
ネット社会への批評的まなざしも感じられるテーマ設定ですが、はじめの9分間を観る限り、頭でっかちな感じはしませんでした。アニメーションやアクションの楽しさも満喫できる、素晴らしい「はじめの9分間」でした。
まだ観てもいないのに、だいぶがっちりハートをつかまれてしまいました。
ちなみに下の動画は劇場用予告。
そして以下は、ブロガー試写会のレビュー。
サマーウォーズ公式ブログ:ブロガー試写のレビューはこちら
厳しい批評も多くて、ますます楽しみになってきました。
とりあえず初日行ってきます!