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北方水滸伝の前史のつもりで読んだんだけど、これはこれでまったく別の物語。「文官」と「武官」の立場の違いを描いていて、IT業界っぽくいうと「スーツ」と「ギーク」ってことになる。だからなんだという結論はないし、取り立てて傑作というほどでもないんだけど、北方さんの「北宋サーガ」に完全にとりこまれた格好なので、続いて『血涙 新楊家将』も取り寄せてすぐ読むことにする。なんかこれ、ロードス島戦記を読んでる気分だな。

楊家将〈上〉 (PHP文庫)楊家将〈上〉 (PHP文庫)
著者:北方 謙三
販売元:PHP研究所
発売日:2006-07-04
おすすめ度:4.5
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楊家将〈下〉 (PHP文庫)楊家将〈下〉 (PHP文庫)
著者:北方 謙三
販売元:PHP研究所
発売日:2006-07-04
おすすめ度:4.5
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午前過ぎ、赤坂からタクシーで代々木公園へ抜ける途中の表参道が好きです。小洒落た建築が並んでいて、抑制の効いた照明があって、そのくせ人通りがなく静かで、まるで営業終了後のアトラクションパークのよう。
そこを通り抜けると代々木公園。深夜なのに蝉がギャンギャン鳴いていて、「そんなに鳴いてりゃ一週間で死ぬのも当たり前だ」といった千原Jr.の言葉を思い出しました。終電を逃した私に文字通り必死で夏の盛りを知らせてくれてるんですね。本当にありがとうございました。

近頃、読書のペースが落ちました。原因はいろいろ考えられるのですが、北方謙三の水滸伝と三国志を一気に読んだからなのではないかと疑ってます。あの小説のあとに、読みかけていた『百年の孤独』や『アラビアの夜の種族』に戻れというのは、かなり酷です。


対談 中国を考える
司馬遼太郎と陳舜臣の対談。涼州に行きたい。敦煌、シルクロード!


棋士の魂〜将棋インタビュー傑作選
おもしろかったのは藤井猛と三浦弘行。さらにファンになりました。最近自覚的になりましたが、将棋よりも棋士のことが好きです。


落ちこぼれてエベレスト
野口健さんの自伝。山をはじめて5つ目に踏んだピークがモンブランってのがすごい。ちなみに自分はこの夏、5つ目のピークとして丹沢のどっかに登る予定。


というわけで最近は、対談とかインタビューとか自伝とかエッセイとかゆるめのを中心に読んでます。

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一冊一冊にそれほど感想はなくても、まとめて振り返ると意外に共通点がある、ということに気づいたので、ここ最近に読んだ本を振り返ってみる。箇条書きみたいな乱暴な書き方になっているかもしれないけれど、ここで取り上げた人のことはみんな尊敬していますので許してください。

水滸伝の別冊『替天行道 - 北方水滸伝読本』。設定集としてよりも、編集者との友情の書として興味深かった。『水滸伝』の内容的な成功と商業的な成功の背後にある、編集者とのパートナーシップと、巧みな戦略と、煮えたぎる執念を感じて、北方水滸伝がますます好きになった。


『水滸伝』の10年以上前に書かれた北方版の『三国志』を、今になって読み出した。ハードボイルドな劉備、愛妻家の呂布という新解釈のおもしろさはあるが、文体の完成度が『水滸伝』より劣っているので、ちょっと迫力に欠けるのが残念。でもそこから逆に、『水滸伝』の恐るべき完成度があらためてわかった。


河口慧海の『チベット旅行記』からおよそ15年後の旅行記がこれ、『第二回チベット旅行記』。筆舌に尽くし難いとはこのことで、どんな解説もできそうにない。
しかしとんでもなく偉い坊さんがいたものである。映画化されてもおかしくない。でも、映画化されてもおもしろくない。そういうものだ。


サイキック孔子伝『陋巷に在り〈1〉儒の巻』を再読。全13巻と長いけれど、この第1巻と続く第2巻のおもしろさは頭抜けてすごい。そういえば、北方謙三は『替天行道』で中島敦のことを尊敬してるって書いてたっけ。現代の中島敦とも呼ばれる酒見賢一の小説は読んでいるのかどうか、つきあいがあるのかどうか気になる。


『日本の10大新宗教』がベストセラーになった島田裕巳の新刊『3種類の日本教 - 日本人が気づいていない自分の属性』。ここでの「日本教」というのは、山本七兵(イザヤ・ベンダサン)が『日本人とユダヤ人』などで使用した言葉。それを、「サラリーマン系」「自営業・自由業系」「公務員・教員系」という3種類に分類する試みが本書。この考え方を使って細分化のゲームをすると、「日本教サラリーマン派トヨタ主義」とか、「日本教サラリーマン派シリコンバレー主義」とか言える。


隈研吾の『新・都市論TOKYO』。これまで自分は、街/町を歩いていて感じたことについて、「なんでそうなっているのか?」と考えたことがまったくなかった。南の島があたたかいことにあまり疑問をもたないのと同じように。
だけど、都市の風景に理由を求める思考のフレームを一度手に入れると、さまざまなことが一気にわかってものすごく新鮮だった。汐留のちぐはぐさと不気味さ、丸の内の空の広さ、六本木ヒルズと麻布十番商店街の親密さ。それらに、ことごとく説明がつくのがものすごく快感。あー、散歩行きたい。そして隈研吾がイチオシする北京にすごく行きたくなった(また中国の話しになった)。


続いて読んだのが、『新・建築入門―思想と歴史』。建築に興味を持ったことがないので、「ル・コルビュジエ」とか言われると、なにかのコントかと思ってしまう。いまなに考えてた? と話しを振られて「キェルケゴールについて」と答えるのがある種の人にとって冗談になるのと同じように。
なにかの言葉遊びのようではあるけど、わかりやすく書かれているので、冷やかしに逃げずに、最期まで真剣に読んでみようっと。


すべては中国に通ずってことで衝動買い。『TRANSIT(トランジット) 1号 美的中国』。横山光輝のイラストを使った三国志特集がたまらない。驚いたのは、全員が孔明の子孫であるという村の存在。中国ってば本当にすごいな。ちなみに、一緒に収録された山岳写真も美しかったので大満足。


山岳写真といえば、『一個人 (いっこじん) 2008年 06月号』を購入。世界各地の山岳写真に釘付け。チベット旅行記の河口慧海が見た景色もこんなだったのかなと想像しながら。

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