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よく言われる「○○を知らないやつは人生の半分を損している」というテンプレは、「酒」や「麻雀」や「ゴルフ」を代入していろんな場面で活用できるわけですが、それで人生の楽しさが倍になるかどうかという保証がありません。ふつうなら。

でも自分にとって、「碁を知らないやつは人生の半分を損している」な、という言葉は真理です。

もし碁がわかれば、毎週録画しているBSの「囲碁将棋ジャーナル」の囲碁パートを飛ばすことがなくなるし、毎週日曜日のNHK杯は囲碁の対戦まで楽しめる。
こんなにわかりやすく人生の楽しみが倍になる方法は他にないじゃないか! と思って読みました。『ヒカルの碁』。連載時に一度読んだきりなので、ほぼ10年ぶりの再読です。


ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)
著者:ほった ゆみ
販売元:集英社
発売日:1999-05
おすすめ度:5.0
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ヒカルの碁 1 完全版 (1)ヒカルの碁 1 完全版 (1)
著者:ほった ゆみ
販売元:集英社
発売日:2009-02
おすすめ度:4.0
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佐為がいなくなるまでの第一部は、一部の隙もない(と思われる)パーフェクトな展開。おもしろすぎる。

読んでも囲碁がわかるようにはならなかったのは残念だけど、優れたまんがによってアナログなボードゲームが普及するのはとても素晴らしいですね。いち将棋ファンとしては、ちょっと嫉妬しちゃうけれど。

でもなぜ『ヒカルの碁』は、将棋じゃなくて碁じゃなければならなかったんだろう?

と考えてみると、世界での競技人口は囲碁のほうが多いわけなので(日本に限ると将棋人口のほうが多い)、当然と言えば当然ですね。週刊少年ジャンプはアジア諸国でも読まれているし、アニメ化されればそれがさらに国境を超えていくわけだし。

囲碁人口と将棋人口では、一般的に(推計では)どちらの方が多いと言われているのでしょうか? - Yahoo!知恵袋

囲碁人口調査囲碁を打つ人の数は世界中で年々増加しています。世界の囲碁人口は約4200万人。世界の人口は60億人ですから、世界中の140人に一人は碁を楽しんでいることになります

そういえば、囲碁の国際的な普及をしめすこんなニュースが先ごろ報じられました。

アジア大会で囲碁を新種目に採用 10年の広州、男女2種目

来年11月に中国の広州で開催されるアジア地域のスポーツの祭典、第16回アジア大会で「囲碁」が新種目として採用されることが11日、分かった。大会を統括するアジア・オリンピック評議会(OCA)の魏紀中・競技委員長(中国)によると、前回のドーハ・アジア大会から採用されたチェスとともに頭脳競技として実施し、男女の2種目を行う。

中国で生まれ、日本が広めた囲碁というゲームがこうして世界的に楽しまれていくのはとて素晴らしいこと。普及に尽力した先人達の努力のたまものです。

一方の将棋は、日本国内で揉め事をおこしてドタバタしています…(参照)。ファンとしては棋士たちの素晴らしいゲームを楽しみたいだけなのに、こういうことが続くと残念です。


最後は囲碁の話からそれちゃいましたが、それたついでにちょっとお知らせを。
来週の日曜日(3/22)はNHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝で、羽生名人VS森内九段(解説渡辺明竜王)が観られます。翌週の日曜日(3/29)は、今後は囲碁のNHK杯の決勝です。最高峰の戦いをテレビで観られる数少ない機会ですので、ぜひお見逃しなく!


関連リンク
松本博文米長邦雄問題8 - 将棋思録〜あり得べき世界の、そのあり得べき理由について、問う。
将棋界の話題について - ものぐさ将棋観戦ブログ
将棋の海外伝播などについてのブログ

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BSの「囲碁将棋ジャーナル」を見ているんですが、将棋のニュースが目当てなので囲碁のコーナーは飛ばすことが多いです。ただ、番組が4月からリニューアルということで番組冒頭に新しい解説者の紹介がありまして、その解説者に驚きました。






マイケル・レドモンド九段

ロサンゼルス出身のアメリカ人で、欧米出身では初の九段だそうです。っていうか、囲碁がこういうスケールでプロレベルの競技者を生み出しているということに驚きました。中国や韓国でも盛んだというのは知っていましたが、そこまでとは。
囲碁ってすごいなあ、というのが一発でわかった瞬間でした。

マイケル レドモンド

チェスやトランプのブリッジと比べて、「囲碁は目的が漠然としています。考え方がとても幅広く、東洋的という以上に、神様が考え出したゲームとしか思えないほど奥深い」という。「ぼくは無神論者だけどね」(中略)

序盤、中盤が徹底的に研究されているチェスに比べ、「可能性が無限にあって、自由な発想や自己表現ができる」囲碁にとりつかれた。

囲碁すごいなあ。

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