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友達に薦められて聞いてみたんだけど、すごくおもしろかった。

ほとんどは麻雀の話なんだけど、そこで用いられているフレームワークはトレーダーの世界で生み出された理論だったり、脳科学的な理論だったりして、麻雀に興味がない人にとってもおもしろいんじゃないかな。少なくとも、将棋やマジック・ザ・ギャザリングやポーカーには通じるものがあると思う。


麻雀雑談BAR【SHOWA】第82夜 WorkShop2と3再び - アンコロキング


前半の話の骨子は、麻雀(あるいはトレーダー)の腕前を「Loser >>(壁1)> Bubble >>(壁2)>> Professional >>(壁3)>> Master」のように分類したうえで、それぞれの壁を超えるには何が必要か、というところ。

それをざっくり言うと、壁1は「確率的優位性」、壁2は「執行力」、壁3は「ZONEにアクセスできるかどうか」という話。

そんで後半は、膨大な情報をいかに無意識下のデータベースに納めるか、そしていかにそれにアクセスしてZONEに突入するか、という話。

雀鬼・桜井章一氏が実践していることに、別の言葉を与えてるようにも聞こえてすごくおもしろかった。興奮しすぎて、久々にフリー雀荘に出かけちゃったくらい。

3時間と長いけど、前半だけでもおもしろいのでおすすめです。

すごい贈り物をいただいてしまった

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本日、会社のみなさまにすごい贈り物をいただいてしまいました!
これっ!


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なんと、脇息(きょうそく)です!
使い方はこう!


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そしてこう!


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さらにこう! こんな感じ!


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将棋好きにとってはたまらない贈り物でした。本当にありがとうございます!

■あわせて読みたい
会社の椅子をやめて畳にしてみた - 941::blog

羽生さんの新刊が出ました。
例によって、知的勝負の最前線から生まれた名言が満載なので、一部抜粋して紹介します。

勝ち続ける力勝ち続ける力
著者:羽生 善治
販売元:新潮社
発売日:2009-05
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

以下の発言は、羽生さんに独特の終盤の逆転劇(通称「羽生マジック」)について「何かトリックがあるのか?」と質問されて答えた一節。

将棋は基本的に、不利になってしまったら後はもう他力なんです。自力で不利を克服することはできません。(中略)だいたい、不利な時は思い切ったことをやるとますます状況が悪くなることが多いですから、普通にしているしかないんです。リクスの高いギャンブルのような手をやってしまうと、かえって傷が深まり、差を広げられてしまうことが多くなります。対戦相手の人たちはみんなプロで、一か八かの勝負手みたいなものは見破られることがほとんどです。ですから、基本的には今ある差を広げられないようにしっかり、変な言い方ですが、不利な状況を維持していくのが大切だと考えています。

「不利な状況を維持していくのが大切」という言葉がすごい。聞いたことない。

麻雀でも将棋でも、ギャンブル性の高い一発逆転の手に身を託す方が楽で、不利な状況を維持するほうがきついです。だけどそのきつさに耐え続けると、まさかと思うような逆転劇(つまり羽生マジック」)が起こる、というわけですね。

仕事をしていると、どうしてもNO.1に勝てなくて二番手(あるいはそれ以下に)に甘んじるような状況が多いわけですが、羽生さんのこの言葉は、そういうビジネスマンをも勇気づけてくれる重みのある言葉と思いました。

■関連リンク
アルカンタラの熱い夏 - 不合理であれ。クリエイティブであれ。- 『シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代』を読んで

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発売を心待ちにしていた『シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代』。期待を裏切らない素晴らしい内容です。こういう本が書かれたということが、私は本当にうれしい。売り歩きたいくらい。


シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代
著者:梅田望夫
販売元:中央公論新社
発売日:2009-04-24
おすすめ度:4.5
クチコミを見る


うれしい理由 その1「将棋鑑賞」

この本のテーマのひとつは「将棋鑑賞」です。野球をできない人が野球観戦を楽しむのと同じように、将棋を指せない人が将棋鑑賞を趣味にしたっていいじゃないか。むしろそうやって裾野を広げるべきではないか。つまりそういう考えなのですが、私自身が「指せない将棋ファン」なので、我が意を得たりといった感じですごく心強かったです。

ちなみに私は、将棋鑑賞の趣味をこじらせて、平日に有給をとって山形県天童市まで竜王戦第七局を観戦しに行きました。そういったファンにとってこの本は、将棋界のクロニクルとして、2008年の激闘を振り返る際の貴重な“よすが”となります。こうした本が世に出たことが、私は本当にうれしい。


うれしい理由 その2「知のオープン化の最前線レポート」

この本のもうひとつのテーマは、「知のオープン化の最前線レポート」です。将棋界という知のオープン化が進んだ世界において、20年近くもトップを走り続ける羽生さんが独自に導き出した最新の哲学を、ビジネス(特にインターネット業界)にフィードバックしようという試みがなされています。

たとえば、こんな言葉に私はドキっとしました。

※カオスな状況(過去の経験や知識が役に立たない状況)をサバイブするのにどういう能力が必要かと問われて

羽生「いや……やっぱりその、いかに曖昧さに耐えられるか、ということだと思っているんですよ。曖昧模糊さ、いい加減さを前に、どれだけ普通でいられるか、ということだと思うんです。」(p245)

なんでもかんでも整理しよう! 効率化しよう! ってのが近頃の流行りです。でも羽生さんは、曖昧さをそのまま受容して、それに耐えろと言うわけです。普通はこういう発想になりませんよね? しかもこれは言葉遊びではなく、勝負の現場から生まれた言葉だというのがすごい。

もうひとつ、去年放送された「百年インタビュー」のなかの言葉を紹介します。

百年インタビュー 羽生善治』(NHK)

今日勝つ確率が一番高いというやり方は、十年後では、一番リスクが高くなるんですよ。十年後では、進歩に遅れているというか、時代に取り残されているやり方なんです。(中略)

一番手堅くやり続けるというのは、長い目で見たら、一番駄目なやり方だと思うんです。勝率の高いやり方にこだわるというのは、未来を見ているのではなく、過去を見ているということですから。

著作権のないオープンな世界においては、他者を模倣する(成功のエッセンスをパクる)ことが容易にできます。特にインターネットの世界では簡単です。
しかし、それは、未来を見た場合にもっとも勝率が悪いことだと羽生さんは断言します。


不合理であれ。クリエイティブであれ。


私はそういうメッセージとして受け取りました。

というわけで、『シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代』はたくさんの人に読まれてほしい良書です。ぜひ、手に取ってみてください。

シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代
著者:梅田望夫
販売元:中央公論新社
発売日:2009-04-24
おすすめ度:4.5
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よく言われる「○○を知らないやつは人生の半分を損している」というテンプレは、「酒」や「麻雀」や「ゴルフ」を代入していろんな場面で活用できるわけですが、それで人生の楽しさが倍になるかどうかという保証がありません。ふつうなら。

でも自分にとって、「碁を知らないやつは人生の半分を損している」な、という言葉は真理です。

もし碁がわかれば、毎週録画しているBSの「囲碁将棋ジャーナル」の囲碁パートを飛ばすことがなくなるし、毎週日曜日のNHK杯は囲碁の対戦まで楽しめる。
こんなにわかりやすく人生の楽しみが倍になる方法は他にないじゃないか! と思って読みました。『ヒカルの碁』。連載時に一度読んだきりなので、ほぼ10年ぶりの再読です。


ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)ヒカルの碁 (1) (ジャンプ・コミックス)
著者:ほった ゆみ
販売元:集英社
発売日:1999-05
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

ヒカルの碁 1 完全版 (1)ヒカルの碁 1 完全版 (1)
著者:ほった ゆみ
販売元:集英社
発売日:2009-02
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


佐為がいなくなるまでの第一部は、一部の隙もない(と思われる)パーフェクトな展開。おもしろすぎる。

読んでも囲碁がわかるようにはならなかったのは残念だけど、優れたまんがによってアナログなボードゲームが普及するのはとても素晴らしいですね。いち将棋ファンとしては、ちょっと嫉妬しちゃうけれど。

でもなぜ『ヒカルの碁』は、将棋じゃなくて碁じゃなければならなかったんだろう?

と考えてみると、世界での競技人口は囲碁のほうが多いわけなので(日本に限ると将棋人口のほうが多い)、当然と言えば当然ですね。週刊少年ジャンプはアジア諸国でも読まれているし、アニメ化されればそれがさらに国境を超えていくわけだし。

囲碁人口と将棋人口では、一般的に(推計では)どちらの方が多いと言われているのでしょうか? - Yahoo!知恵袋

囲碁人口調査囲碁を打つ人の数は世界中で年々増加しています。世界の囲碁人口は約4200万人。世界の人口は60億人ですから、世界中の140人に一人は碁を楽しんでいることになります

そういえば、囲碁の国際的な普及をしめすこんなニュースが先ごろ報じられました。

アジア大会で囲碁を新種目に採用 10年の広州、男女2種目

来年11月に中国の広州で開催されるアジア地域のスポーツの祭典、第16回アジア大会で「囲碁」が新種目として採用されることが11日、分かった。大会を統括するアジア・オリンピック評議会(OCA)の魏紀中・競技委員長(中国)によると、前回のドーハ・アジア大会から採用されたチェスとともに頭脳競技として実施し、男女の2種目を行う。

中国で生まれ、日本が広めた囲碁というゲームがこうして世界的に楽しまれていくのはとて素晴らしいこと。普及に尽力した先人達の努力のたまものです。

一方の将棋は、日本国内で揉め事をおこしてドタバタしています…(参照)。ファンとしては棋士たちの素晴らしいゲームを楽しみたいだけなのに、こういうことが続くと残念です。


最後は囲碁の話からそれちゃいましたが、それたついでにちょっとお知らせを。
来週の日曜日(3/22)はNHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝で、羽生名人VS森内九段(解説渡辺明竜王)が観られます。翌週の日曜日(3/29)は、今後は囲碁のNHK杯の決勝です。最高峰の戦いをテレビで観られる数少ない機会ですので、ぜひお見逃しなく!


関連リンク
松本博文米長邦雄問題8 - 将棋思録〜あり得べき世界の、そのあり得べき理由について、問う。
将棋界の話題について - ものぐさ将棋観戦ブログ
将棋の海外伝播などについてのブログ

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