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借日記 [CHAKUNIKI] : それ考えてないだけでしょ?』で推薦されていた『考えないヒント』を読みました。


考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)
著者:小山 薫堂
販売元:幻冬舎
発売日:2006-11
おすすめ度:4.0
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小山薫堂」さんという名前は意識したことがなかったのですが、調べてみたらかなりいろんな番組でお世話になっていました。なかでも『ニューデザインパラダイス』が好きでした。

そのまさに『ニューデザインパラダイス』的なことも本には書かれていて、アイデアを生み出すヒントとして『「当たり前」をリセットする』といったテクニックが紹介されています。
「やかん」とか「横断歩道」とか「うちわ」とか「湯たんぽ」とか、当たり前だと思っているカタチやデザインのものを宇宙人が見たらどう思うか、という目線で捉えなおしてみるという考え方ですね。

ってことで『ニューデザインパラダイス』の過去の放送を調べてみたら、「将棋」がテーマになっている回がありました。



これが生まれ変わった将棋盤だ!

表面:アクリル透明、シルバーシルク印刷
裏面:アクリル黒で塗装、文字は金色でシルク印刷。字体は中国文字を使用しており強さが表現されています。

すごい。
将棋の盤と駒という「当たり前」を疑うのもすごいし、将棋好きから見ても本当にいい作品になってるのもすごい。いたずらにもて遊んでいるだけじゃない、という。


本のタイトルの『考えないヒント』は半分ダジャレのようなものでしたが、「運や縁をいかに招くか」という話が中心だったので、半分は本当です。
アイデアを生むための具体的なテクニックではなく、「とにかく人に話しかけること。これも、偶然力を鍛える格好のトレーニングになります」といったメッセージがコアになっていました。

ちなみに、「運をコントロールするには世界そのものに働きかけるしかない」みたいなことを書いたばかりだったので(参照「『まぐれ』から『心温かきは万能なり』まで」、このあたりはシンパシーをもって読みました。

というわけでおすすめの本です。
ついでに元ネタのほうもおすすめ。


考えるヒント (文春文庫)考えるヒント (文春文庫)
著者:小林 秀雄
販売元:文藝春秋
発売日:2004-08
おすすめ度:4.5
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