岩手山(2038m)登山記
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11日の午前7時に東北新幹線で東京を出発して、11時頃に一緒に登る友人と合流。ランチに焼肉を食べ、スーパーで食料を購入し、友人宅でBilly's Boot Campを見ながら準備運動。そして2時半頃に盛岡を出発。
登山口の駐車場で着替え。友人は「岳」という文字がプリントされたTシャツを着ている。何事によらず、かたちから入るのは大事なことである。
登山口までの道。ずっとこの調子なら、登山というかトレッキングというかピクニックだなこりゃ、と思ったけれどそんなに甘くなかった。
登山口の給水地点。冷たくてうまい。ミネラルウォーターじゃなく、水筒を買ってくればよかった。
登山者名簿に記入。
いきなり2合目からの写真。雲が同じ高さにある。
というか、登山口から二合目までがきつくて、それまでの写真をとる余裕が一切なかった。振り返ってみても、このときが一番きつかった。ちなみに、岩手県は例年にない猛暑で、この日も35度を超えていたはず。
4時を過ぎると、日が傾いて山の影が裾野に広がる。
3合目からはずっとこんな感じ。左右を高山植物に囲まれた岩のトンネルをくぐる感じ。歩きにくいことこのうえないんだけれど、友人は遠慮なしに駆け上がっていく。ビカール・サンみたいなやつだ。
ちなみに、休憩中に食べた黒砂糖がすごくおいしかった。
7合目手前。トンネルを抜けてやっと頂上付近が見える位置に。
7合目。ゴツゴツとした、高山らしい雰囲気が出てくる。
ちょうどその頃、山の端に太陽が沈み、気温もぐっと下がってきた。
6時45分に8合目の山小屋に到着。急な崖の上に建っているので、空に浮かんだ建築物のような異様な光景。これが今晩の宿。宿泊料1500円、毛布のレンタル500円。
消灯は8時なので、カップラーメンとおにぎりとハッピーターンの夕食を手早くすませて、各々寝床作りをした。私は1杯100円のインスタントコーヒーを飲みながら、登山者が山小屋に残していった本を読む。『世界の絵画を読む』とかなんとかそういうやつ。でも、まえがきを読み終わったところで消灯。早いよ。
消灯後は、ヘッドランプでお菓子を食べ続ける若者や、バリトンボイスでおしゃべりを続けるおじさんや、防火用の水入りバケツを蹴っ飛ばしてこぼしてしまう人に悩まされつつ、12時にやっと寝付いた。
3時に起床。
山頂でコーヒーを沸かしながらご来光を待つ図。それまでの道のりは真っ暗すぎて撮影できず。
日の出は4時43分。ただ、ガスの影響でご来光はうまく拝めず。この時をのぞいては最高の天気だっただけに、残念。
山頂付近は登山客で賑わっている。朝日を浴びて、ハッピーな光景。
山頂にある祠。ガスが立ちこめていてちょっと恐ろしい雰囲気。
山頂でずっとまったりしていたら、突然ガスが晴れて、朝日と雲海がきれいに見えた。
朝日を背景にして背後のガスをみると、自分の影が虹色の輪に囲まれる「ブロッケン現象」が! しかも、20分くらいの間ずっと出続けていた。それでまた山頂はハッピーな雰囲気に。みんなテンションが高い。
火口のお鉢巡りを終えてきた登山客と雲海。すごい高い所にいるんだなと実感した。
登りでは暗くて撮影できなかった山頂までの道。これを下って帰る。
まだまだ続く。キャンサーのデスマスクの「積尸気冥界波」を思い出した。
山小屋付近まで降りてきたときには、太陽もすっかり上っていた。
朝食もカップラーメン。
8合目の湧き水を使った水道。クリスタルガイザーとかよりは確実にうまい。
あとはサクサクと下山。といっても、2時間半くらいかかった。これは途中で撮影した蝶。
登山口まで降りて振り返ると岩手山が。あんな高い所から降りてきたのかと驚く。
帰りには網張温泉でひとっ風呂浴びる。
ランチは手打ち蕎麦の店「ろばた」で。
ほろほろ鳥せいろ。下山しても麺。
天気にも恵まれ、ブロッケン現象まで見られて、とにかく最高の登山だった。これなら何度登ってもいい。

著者:宮沢 賢治
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ちなみに、宮沢賢治は岩手山に何十回も登ったそうです。