白川道の『病葉流れて』を読んで
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印象に残ったのは、主人公のお師匠さん役である永田という先輩の一節。
『病葉流れて』(文庫版 p52)
俺たちは今まで、目に見えるものや手で触れるもの、あるいは数値や論理で立証されたものだけが絶対だと教え込まれてきた。つまり、意味があるものだけがすべてというわけだ。しかし、ほんとうにそうだろうか
病葉流れて (幻冬舎文庫)
著者:白川 道
販売元:幻冬舎
発売日:2004-08
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これを読んで思い出したのは、『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』の一節。
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』(p315)
私たちは、目に見えるものや組み込まれたもの、個人的なもの、説明できるもの、そして手にとってさわればわかるものが好きだ。私たちのいいところ(美意識や倫理)も悪いところ(たまたまなのにその気になる)も、みんなそこから湧いて出ているように思う。
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2008-02-01
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なんだこの類似性は! と驚いて調べたら、著者の白川道さんは、作家になる前に株式投資顧問会社を経営されていました。
なるほどやはり、投資の世界と麻雀の世界には共通点があって、違う道から同じ哲学に至るってことなんでしょうか。
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