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タグ:東日本大震災

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村上春樹の短編小説集『神の子どもたちはみな踊る』を再読した。

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
著者:村上 春樹
新潮社(2002-02)
販売元:Amazon.co.jp
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しおり代わりにしていたレシートのおかげで、前回いつ読んだかちゃんと記録が残っている。2004年7月28日。村上春樹初体験だった『螢・納屋を焼く・その他の短編』の次に読んだ本。作品に対する印象はゼロ。おもしろいとも、つまらないとも言えない、まったくのゼロ。

それをこのタイミングで読み返そうと思ったのは、この作品が、1995年1月に起こった阪神大震災をテーマに書かれたものだから。

東日本大震災の渦中にあるいま再読して思うのは、ものすごくストレートだ、ということ。2004年当時にはわからなかったけど。

地震によって、物理的にも精神的にも、自分たちの立っている地盤が信頼できなくなった人間の感情と物語が、ものすごくストレートに書かれている。修辞は控えめで、トリッキーな構造もない。それが、今の心情的なくぼみにぴったりと寄り添う感じがして、これが優れた作品だったんだな、ということがわかった。少なくとも、必要な作品だったんだということがわかった。

救援物資を買出しに行くの巻

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昨日、「遠野市役所を通じて大槌町・釜石市・大船渡市・陸前高田市の被災者に救援物資を送る3つのステップ」を紹介しましたが、今日は実際に友人ふたりを誘って買出しに行ってきました。

買出しにあたっては、

・できる範囲で、無理をしない
・買い占めはせず、お店のルールに従う

ということに気をつけました。


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まずは粉ミルクの入手を最優先にして、下北沢北口を出てすぐの薬局へ。
一家族どちらか一品までというルールにしたがって3個購入。


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サランラップも不足しているということなので、ひとり2個の制限にしたがって6個購入。


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ピーコックで「粉ミルクはありますか?」と聞いたところ、残り1個となった「Creap」を案内される。いやいやいやw
ここには粉ミルクは置いてないとのこと。

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次はオオゼキへ移動。いくら探してもないので困り果てて忙しそうな店員をつかまえて聞いたところ、なんとカレーの王子さまのとなりにw こりゃわからんわ。
購入数に制限はなかったけど、買い占めを避けるために1個残して3個だけ購入。


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ダイソーに行って、4個入りの歯ブラシを6セット、7個入りのカミソリを9セット、ガムテープを9個、電池は制限にしたがってマンガンの単三電池8個を9セット、アルカリの単三電池3個を18セットを購入。


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ここでちょうどダンボール1箱分になったので、近くのコンビニで発送。
発送方法については、前回の記事をご覧ください。


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下北沢のスーパーと薬局はひとまわりしたので、歩いて方南町のドン・キホーテへ移動。そしたらあった! 一足590円の長靴! というわけでSサイズとMサイズをとりまとめて10足購入。


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粉ミルクも発見。これもひとり一個という制限にしたがって3個購入。しかし、下北沢のお店より500円以上安い。さすがドンキ。


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哺乳瓶も買わなきゃ。ってことで、8個あるところを7個購入。買い占めはしないというルールに沿って、1個だけ残しました。売り切れちゃったらごめんなさい……。


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最後のレジの様子。もう一生分の長靴を買っちゃったな。
ドンキでは5000円以上で送料無料になるので、これ全部タダで発送できた。


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そういえばということで、ジョークグッズの札束風メモ帳も購入。


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誰得ですが、思い切ってこれも入れてみました。
100万円は送れなかったけど、支援はこれからも継続していきます。被災地のみなさん、がんばってください。

遠野市役所を通じて大槌町・釜石市・大船渡市・陸前高田市の被災者に救援物資を送る3つのステップ

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※東日本大震災の被災者に、救援物資を届けたいと思っている人のための情報です。

現時点では、個人が運送会社などを利用して被災地に救援物資を届けるのは(ほぼ)不可能であり、かえって迷惑だそうです。
また、救援物資より義援金のほうが融通が効いてよい、という議論もあるようですが、お金があっても物が手に入らないのが現状なので、急を要する現時点では、救援物資の送付は有効な手段です。

救援物資は、各自治体で受け付けていますので、「自治体を通じて救援物資を送る(3月17日改訂版)」などの記事を参考にしながら、各自最適なところを探してみてください。

この記事では、岩手県沿岸被災地区(大槌町・釜石市・大船渡市・陸前高田市)の最前線基地になっている遠野市役所を通じて、被災者の方々に救援物資を届ける方法をご案内します。


1. 救援物資を用意して、リストを作る


遠野市役所で求めている物資は以下の通りです。
このリストのなかで用意が可能なものをまとめてリストを作りましょう。

・オムツ
・ミルク(未開封)
・哺乳瓶(新品)
・電池式ラジオ
・電池
・ワンセグテレビ
・反射式のストーブ
・長靴
・歯ブラシ
・髭剃り
・サランラップ
・ガムテープ
・頭痛薬
・胃腸薬
・体温計


2. 輸送を担当する救援物資を遠風会に連絡する


発送する物資のリストを、遠風会という組織に連絡します。

今回の救援物資は、遠風会が輸送を行い、遠野市役所に渡します。連絡なしで発送をすると混乱が生じますので、確認作業を簡易化するためにも、発送者の名前と救援物資の数量のリストを、必ず以下のメールに送ってください。不明な点は、電話でも受け付けているそうです。

e-mail:enpuukai@gmail.com (遠風会 被災者支援チーム)
電話:0198-67-2885(遠風会事務局:柏木平レイクリゾート)


3. 発送する


発送先は、2のメール(あるいは電話)で指示がありますので、それに従ってください。
救援物資を運ぶトラックの第1便は今週末出発だそうですが、集まり次第何度も往復もするそうですので、いつ送っても大丈夫とのことです。


この情報のソースに関して


みなさんのお金やモノや時間に関わる重要な話題ですので、この情報のソースも書いておかないといけませんね。

このプロジェクトには、、小学校から高校までずっと一緒だった私の同級生(株式会社ぴーぷる遠野事業所の小松正真)が関わっています。小松正真を信頼しているという人、そして私を信頼しているという人は、(もし余裕があれば)ご協力をお願いします。

現地は混乱を極めており、地方自治体が主導になってさまざまな情報をとりまとめるられるようになるのはかなり時間がかかりそうです。そのため、このような小規模なボランティアのプロジェクトが動いています。被災者のために具体的にいますぐ行動したいという方は、ぜひご利用ください。


追記


現地の友人から、救援物資を届ける様子の写真が送られてきました。こんな感じで届けられると思うとイメージ湧きますね。

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日本を代表する人気ブロガーが集まって、東日本大震災関連の情報を提供するブログを立ち上げた

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東日本大震災によって、ボランティアによるプロジェクトがいくつも立ち上がっています。
この「p4j - がんばれ日本!!」もそのひとつ(自分もちょっとお手伝いさせてもらっています)。


p4j

「p4j」は有志ボランティアによって運営されるブログです。

皆さんの判断材料になるような海外大手メディアの翻訳や、こころが明るくなる話題を届けていきたいと思っています。被災地の復興と、またみんなでワイワイ出来る毎日を取り戻すために。


いつもは海外のニュースや動画を翻訳したり、おもしろネタを取り上げているブロガーがひとつのブログに集まって、海外大手メディアの翻訳記事などを取り上げていくそうです。

現在集まっているのは以下の10名。
日本でも有数のアクセス数を誇るブログがぞろり集まっていて壮観です。

小太郎ぶろぐ
DDN JAPAN
アルファルファモザイク
VIPPERな俺
V速ニュップ
カラパイア
HearJapan
Khaosan Tokyo
Ai Matsy
soko

今後の活動に期待しています!

p4j - がんばれ日本!!

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私の実家の遠野は、沿岸部の被災地(釜石/大槌/陸前高田市/大船渡市)に1時間足らずで移動できるため、被災者の避難場所と自衛隊の前線基地になっています。

今日になって、「NPO法人 遠野山里暮らしネットワーク」の方から情報共有のメールが届いたので、この場で共有します。現場のリアルな声です。私は、6番と7番のメッセージにはっとさせられました。

皆さまへ 2011.3.15

NPO法人遠野山里ネットとして今回の震災への対応を会員一同・スタッフ8名で精いっぱい頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

これから定期的に、困っていること等の情報を発信したいと思っています。

1.遠野の位置は、沿岸部の被災地、釜石、大槌、陸前高田市、大船渡市等へ山一つ隔てた内陸部で何処へも1時間足らずで移動できるところです。ルートは確保されました。

2.幸い遠野は人的被害がなく、3日後には電気も回復しています。遠野の位置的なこともあり後方支援基地として機能しています。

3.これから被災された方々が避難して来られる予定になっています。


本日の情報発信

1.ガソリン等油が不足。数日後は動きがとれません。後方支援や、ボランティアにも支障、2次災害も考えられます。遠野の町中は、車の通行が減り、自転車が走っています。

2.政府が石油備蓄を放出と言いました。具体的に何日間で現場のスタンドに届くのか、大臣が会見などでお話しいただければ、パニックは収まります。

3.遠野は少子化によりもとより赤ちゃんの粉ミルクの在庫が少ないところへ、被災された赤ちゃんが来ることで、粉ミルクが大変不足しています。赤ちゃんはそれしか命をつなぐ方法はありません。早く手を打ってほしいです。

4.被災地はコメが不足しています。国にはコメはあるはずですが、農水大臣が会見などでコメ支援を言ってほしい。それまで、地域で頑張ってほしいと言われれば頑張りようがあります。

5.被災地のライフラインが回復するメドが立ちません。当面、乾電池、ろうそくが必要です。

6.報道(特にテレビ)の影響力と、あり方につきまして、リポーターが「現地は何が不足していますか」という質問に現地の人が何も言えなかったり、「今のところ充足しています。」という報道に疑問があります。被災地はそのところによって事情が違います。そのことが被災地全体のイメージにつながることが心配です。

7.スーパーには牛乳はありませんが、近くの酪農家は、毎日絞しぼらざるを得ない牛乳を捨てているという現象が起きています。集乳車が油がないことで来ないために捨てざるを得ない状況です。

また、情報発信します。


NPO法人 遠野山里暮らしネットワーク 菊池新一
http://www.tonotv.com/members/yamasatonet/


物資が足りないという問題のほかに、そのエリアにある物資の総量が足りているにも関わらずうまく回すことができない、という問題があるようです。P2Pの物流システムなぞということができないもんだろうか、とここ最近ずっと考えています。

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