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51冊目 『栗原はるみのジャパニーズクッキング』 栗原はるみ

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海外向けに出版されたレシピ本の日本語版。

日本料理の初心者である外国の方に向けて書かれた本ならば、紹介されるレシピも厳選されたものになるだろうし、作り方も常より丁寧に書かれてあるに違いないと思ったらまさにその通りの内容。

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海外では簡単に手に入らないガリの作り方なども丁寧に書かれてあるのがうれしい。そうだよな。使い切れなかったショウガは、家庭でも積極的にガリにすればいいんだ。作り置きしておいたものを刻んで海苔巻きやキンパの具にしてもよさそうだ。



50冊目 『もう一度、ごちそうさまがききたくて。』 栗原はるみ

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続編。

表紙がヨレヨレになっているのは古本だから。買ったのは最近。

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この本の中の料理にはまだチャレンジしていないので何も書けないけど、それ以外の部分でのハイライトをあげるとすれば、夫・栗原玲児さんとの出会いと、玲児さんのアパートで供された男子大学生では考えられないようなオシャレなもてなし料理のエピソード。あと、毎日4時半に起きて墓参りを欠かさない下田の両親の話も印象的。

人々が次第に栗原さんのファンになっていく過程をこの一年ほどで急速にトレースしております。



49冊目 『ごちそうさまが、ききたくて。』 栗原はるみ

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テーマを設けず、思いついた順にランダムに1000冊紹介してきたつもりが、ある程度の数がたまると傾向がはっきり見えてきた。児童書、絵本、ファンタジー、育児、教育、料理。どうやらこのあたりに興味が集中して、そればかり読んでるらしい。

というわけでこれ。
妻から教わって、夫婦ともに、何度もお世話になった料理本。栗原はるみさんの代表作。色あせない名著『ごちそうさまが、ききたくて。』。

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それまでも、料理は好きなほうだったけど、自分はこれで開眼した気がする。目うろこぽろり。

どういうことか、長々と書く。



羽生善治が、最近の将棋界を評して「知の高速道路化」と言った話は梅田望夫によって有名になったけれど、それと同じことが料理にもいえる。

つまり、あらゆるレシピが検索可能な時代において、料理の上手い下手の基準が以前とは変わってきたんじゃないかということ。相矢倉の定石に沿って指し進めて勝負は二日目から、なんて時代ではなく、初手の献立選び・素材選び・道具選び・食器選びから勝負がはじまる。
最安のキッコーマン醤油を迷わず買っていた時代は過去、評判の地醤油を楽天で買ったり、ちょっと凝ったスパイスや香草も成城石井で簡単に手に入れられる。家庭料理のレベルは、その気になればもちろん、その気のない日曜主夫にさえ簡単に上げられるようになっている。

というわけで、将棋と同じく料理でも、高速道路を降りた目的地周辺で大渋滞が起こっていると言えると思う。ある程度までは上手にできるんだけど、その先で差がつかない、みたいな。

そうした状況のなか、一般道に降りたあと、渋滞をすいすい掻き分けて先頭を走るプロ料理家のすごいことすごいこと!

最近になって、栗原はるみさんの偉大さを、将棋でいえば羽生善治、野球でいえばイチローのような存在としてとらえられるようなった。そのきっかけが『ごちそうさまが、ききたくて。』。

クックパッドでいいじゃねーか派の人たちがよく敵対視してあげつらうような、珍しい調味料や食材はほとんど出てこない。栗原さんのレシピが普通と違うのは、工夫と手間。それに惜しみなくリソースを注ぐマインドが違う。

簡単に作るためでもなく、早く食べるためでもなく、極論すると美味しく作るためでもなく、料理を構成するひとつひとつの工程に飽くことない純粋な喜びをもって取り組むところに、栗原さんの凄みがある。生のカボチャの千切りなんて正気の沙汰とは思えない。

もちろん、仕上がったレシピは簡単に早くできてしかも美味しいものばかり。大事なのは、それが目的化していないというところ。買い出し、食器集め、キッチンクロス選びからはじまる料理の工程すべてを楽しむ才能が爆発している名作が本書。交通渋滞から抜け出したい人にお薦めしたい。



39冊目 『伝えていきたい日本の味』 栗原はるみ

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新年一発目に購入したのは、栗原さんのレシピ本。ハードカバーで約3,600円という、辞典のような存在感をもつ集大成的なやつ(自分はマーケットプレイスで安いのを買った)。

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当たり前の料理ひとつひとつに、驚くべき工夫と奥義、そして単純作業に対する飽くことのない喜びが込められているのが栗原さんのレシピ。それを解読、賞味しながら、今年も家庭で美味しい料理を楽しむぞ。



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