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新・都市論ウェブ - TOKYO 第2回・汐留(後編)スク管理力偏重がプロデュース力を殺してい

 ナポレオン3世がどうしてパリの大改造をなしえたか――。それはパリに住んでいなかったからという説があります。ナポレオン3世はナポレオンの甥だということでロンドンに島流しされていたので、彼にとってパリは、自分の日常の利害とは離れた場所で、他人事の都市だった。だから、そこに住んでいる人の都合をいったん全部ちゃらにして、新たな都市を造営できたという説です。いってしまえば、都市計画なんて個人の生活や都合を理解したらできない。その辺に、都市計画の両面性があるわけです。
清野 それはどういう両面性なんですか。
 文化と暴力という。

最近、Webサイトのリニューアルをする仕事が多いのですが、そこで感じるのがまさしく「文化と暴力」。コミュニティに育った文化を守ろうとする気持ちと、新しい理想に貫かれた新しいサイトにしたいという暴力的な気持ちと。

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田吾作 「キャッスにすればよ、そごもなんぼが速ぐなんでねーべが」
茂吉郎 「んだな。やってみっか」
田吾作 「あどよ、昨日の件どうなった」
茂吉郎 「ハッス関数にすて比較するごとにした」
田吾作 「んでは頼んだじぇ」
茂吉郎 「あー! クラッスしてすまった」
田吾作 「そんたな重でぇフラッスなんか表示させでっからだ」

スの発音がちょっと難しいので、文字だとなかなか表現しづらいのですが、「キャッス」とか「ハッス」が、かなりの勢いでツボに入りました。年に1回くらい、1日中ずっと東北弁で仕事してみたい。

キャッシュ
ハッシュ関数
クラッシュ
Adobe Flash

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今回は「Yet Another livedoor ディレクター Blog」みたいな感じで、ある特定の職種向けの内容になっています(そうでない人にとっては、あまり役に立たないかもしれません)。


ネットレイティングスの社長・萩原さんが主催する「SurveyML」というメーリングリストを、わりと熱心に読んでいます。ですが私が思っているほどには、周囲の評価が高くないようだったので、どこがよい点なのか書いてみることにしました。


結論。40代前後のマーケターたちに何がウケているかわかる


Web関連の仕事を専門にしている側からすると、ブログやSNSなどの界隈で話題になったことが、SurveyMLでは数ヶ月から半年遅れて話題になります(感覚として)。
誤解しないでいただきたいのですが、「情報が遅くてダメだ」と言っているわけではありません。そうではなくて、40代前後のマーケターたちが議論する価値ありと判断した出来事は何か、ということがわかるのがメリットだと思って読んでいます。例えばSurveyMLには、

- Second Lifeの議論がやけに熱い
- モバゲーというキーワードは出るが具体的な話にはならない
- TwitterやUstreamは話にも上らない

という特徴(というか雰囲気)があるのですが、そこから、40代前後のマーケターたちに何がウケているかわかって勉強になります。普段欠けている視点を補完する感じ。


もうひとつ言えるのは、広告メディアとしてのWebを考える場合に、新聞やテレビやラジオと比較した分析が豊富に議論されるのもよいところだと思います。
オールドメディアに関する視点は、Web関連の仕事を専門にしている側に欠けがちな部分だと思うので、とても参考になっています。


開始からまもなく10年が経とうとする超有名MLに私なんかが失礼ぶっこくような言い方で申し訳ありませんが、仕事で関連しそうな人は、とりあえず読んでおいたほうがいいと思います。

インターネットサーベイML参加・退会用フォーム
※社内向けのメールを間違って投稿してしまう人がまれにいますが、SurveyMLは参加人数が超多いのでご注意を!

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シリコンバレーに渡った近藤さんがその後どうしていたのかちょうど気になっていたところに、ロングインタビューが掲載された。

自己採点は60点? Hatena Inc.が過ごしたシリコンバレーでの1年間
―「2011年までに世界で1000万ユーザーというの目標を掲げてますが、それに向けたロードマップはありますか」
近「まあご想像されてるかと思いますけど、ないですよね(笑)」

それでふと思ったこと。

Magic:The Gathering(参照)というTCGのプレーヤーに、高橋純也という若い選手がいる。
彼は、誰かが製作してすでに強さが証明されたデッキは決して使わず、今まで誰も考えつかなかった完全オリジナルデッキを大会に持ち込み、しかもそれで勝ち上がってしまうという「それなんて漫画?」なプレーヤーである。

その彼がインタビューでこう答えていた。


何故強いデッキが作れるかって? できるまでやめねぇからだ!参照)」


正直、しびれた。
そして、「おまえらは途中であきらめてしまってるだけだろ?」と言われたような気がして、恥じた。

ヒットするサービスを生み出すには、ヒットするまでやめなければいいだけの話なのかもしれない。

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モバゲータウンがすごい理由 〜オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ〜』という本を読みました。とてもおもしろかった。

本当は同僚のみなさんに配り歩きたいくらいなんですが、ちょっと人数が多すぎるので、代わりにどこがおもしろかったか書きます。今日はあまり時間がないのでちょっと乱暴な感じになってしまいますがご容赦ください。


モバゲータウン(以下、モバゲー)がすごい理由は何か? と聞かれたとき、PCサイトに詳しい人なら、ちょっとさわってみただけで、「モバゲーがどれほどよく考えられていて、どれほどよくできているか」についてはすぐわかるはずなので、そういうことについてはすらすらと答えられると思います。

では、以下の事柄を重ねて質問されたとしたらどうでしょうか。


・ケータイ史上最大規模のサイトが、なぜ公式ではなく勝手サイトから登場したか
・なぜこの時期に、かくも短期間に、mixiモバイルを超える規模に成長できたか
・ゲーム&コミュニティとして登場したモバゲーに、今後どんな可能性があるか
・ケータイサイトから登場したモバゲーが、Web全体にどんな影響を与え得るか



モバイルサイトに詳しい方ならかなり答えられるんじゃないかと思うのですが、PCサイトにしか詳しくない人は、ほぼ全滅なんじゃないかと思います。自分も、この本を読むまでは答えられなかったと思います。

つまりこの本には、いちサイトとしての「モバゲーがいかによくできているかの解説」ではなく、「モバゲーが生まれた背景と今後の見通しの概論」みたいなことが書かれていて、そこがすごく勉強になりました。

そして私が一番驚いたのは、モバイルサイトとPCサイトの断絶の深さ

同じWebの世界の話でありながら、しかも、PCサイトについてある程度は詳しいと自負していながら、モバイルサイトについてはほとんどなにも知らなかったというのは一体どういうことだろう?

その理由のひとつは、自分が不勉強であること。
もうひとつは、自分の感覚がすでにオジサンであること。
そして最後は、自分が情報収集の頼りにしているニュースソースもすべて感覚的にオジサンであること。

これに気づいて危機感を覚えました。
そこで唐突ですが、ふと思いついたオジサン度を計る質問。


・モバゲータウンより、Second Lifeのほうが熱い
・ケータイの最新機種には興味がないが、iPhoneのことを考えるとワクワクする



オジサンであることが悪だと言いたいわけではなくて、Webだなんだという人は、なるべく両方知っておいたほうがいいだろうなと、そんな話です。


というわけで、PCサイトに関わる人間がここ数年「Web2.0」だなんだと騒いでいた間に、モバイルサイトではもっとすごいことが現実になっていた、ということはもっと衝撃をもって受けとめられていい、と思いました。


ちなみにこの本は、「技術的なブレイクスルーが起こらず、現状のままだとすれば」という前提で書かれています。なので、iPhoneにはまったく触れられていません。そのため、

・モバイルコンテンツが発展していないアメリカで、iPhoneとiPhone向けコンテンツがどのように発展するか
・モバイルコンテンツが独自の発展を遂げている日本で、iPhoneとiPhone向けコンテンツがどのように受け入れられるか、あるいは、受け入れられないか

ということについては、独自に考えていく必要があります。

最後に、この本のあとがきに書かれた著書の言葉を引用します。
これが、警句として一番強烈だと思います。

PCを使えない若者の将来が危ういのと同様に、ケータイ・コンテンツの楽しさが分からない“オジサン”も情報弱者といえるのではないだろうか。


以上、この本をおすすめする理由でした。


追記
ケータイだけでインターネットを利用するユーザーの実態調査(上)--「今後PCも利用したい」が55%というリサーチ結果もあわせて読むといいと思います。
そのとき、ケータイだけでインターネットを利用するユーザーの意見を真摯に読み込めるかどうかで、データから受ける感想が変わってくると思うので、ぜひセットで。

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