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残された人びと (ジュニア・ベスト・ノベルズ (16))残された人びと (ジュニア・ベスト・ノベルズ (16))
著者:アレグザンダー・ケイ
販売元:岩崎書店
(2001-12)
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小学生のときに読んだ子ども向けの文学やファンタジーやSFやミステリを取り寄せて読む、というノスタルジアをもてあそぶ楽しみを覚えたんだけど、まあたいていはがっかりさせられるもんです。

この『残された人びと』は、アニメ『未来少年コナン』の原作として記憶されているけど、実は大した作品ではなかったりする。宮崎駿もそう公言している。でも、コナン以前にこの本に出会って夢中になった自分にとっては、今でも大切な本だ。アニメとは真逆の、東西冷戦の影を落とした暗さもたまらない。

でもやっぱり、大した作品ではないのでおすすめはしません。


なんだ!?このマンガは!?なんだ!?このマンガは!?
著者:J君
販売元:彩図社
(2010-10-23)
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古きよきテキストサイトのDNAの受け継ぐ「a Black Leaf」の書籍化。死後になって久しい感じだけど、これぞサブカルといった内容なので好きな人にとってはマストバイ。


夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
著者:村上 春樹
販売元:文藝春秋
(2010-09-29)
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興味深かったのは、宮崎駿に関する言及部分。ことさら「興味がない、観たことがない」と言ってるけど、相当意識しているんじゃないだろうか(内容そのものは、とてもおもしろかったです)。

‘THE SCRAP’―懐かしの1980年代
‘THE SCRAP’―懐かしの1980年代
著者:村上 春樹
販売元:文藝春秋
(1987-01)
販売元:Amazon.co.jp
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なんだかあまりピンとこなかったけど、こういうエッセイが仕事になるって幸福だなと思った。


出発点―1979~1996出発点―1979~1996
著者:宮崎 駿
販売元:スタジオジブリ
(1996-08)
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折り返し点―1997~2008折り返し点―1997~2008
著者:宮崎 駿
販売元:岩波書店
(2008-07-16)
販売元:Amazon.co.jp
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風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡
著者:宮崎 駿
販売元:ロッキング・オン
(2002-07-19)
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宮崎駿がどうやって作家でありながら組織のリーダーであり続けているのかを知りたくてまとめ読みして、圧倒された。なんという激情家なんだろう。亡くなったからといって手加減したりしないと宣言して、手塚治虫を徹底的に批判するくだりが印象的だった。
それと、年をとってからの仕事への向き合い方も参考になった。
これを読むまでは、単なるアニメーション監督だったけど、今や私の仕事や生活における憧れの人です。


ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術
販売元:誠文堂新光社
(2010-10)
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BRUTUSからアメブロまでとりあげたらブランドメディアの作り方。内容がアンテナにはひっかからなかったのは、忙しい時期の移動時間をこまめにつないで斜め読みしたからかな。違うタイミングで再会したい本。


Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
著者:レイモンド カーヴァー
販売元:中央公論社
(1997-10)
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レイモンド・カーヴァーはこれが初めて。なぜ今まで読んでいなかったのか。と、悔やむくらいおもしろかった。読み終えた端から再読して2周する本は年に1回あるかないか。別の作品を読みたくなる気持ちより、あと何周か読み返したい気持ちが大きい。そして実際、あと何回か読むと思う。


死んでたまるか 自伝エッセイ死んでたまるか 自伝エッセイ
著者:団 鬼六
販売元:講談社
(2010-11-12)
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書き下ろしかと思ったらそれは一部で、ほとんどが自選傑作選だった。ただ、ほぼベストといってよい内容なので、初めての人にはおすすめしやすい。


どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語
著者:梅田望夫
販売元:中央公論新社
(2010-11-25)
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山崎七段のインタビューが、将棋ファン的には一番おもしろかった。一般的には、羽生さんの言動や行動すべてが興味深くて、おもしろいんじゃないかな。こんな人、他にいません。


シズコさん (新潮文庫)シズコさん (新潮文庫)
著者:佐野 洋子
販売元:新潮社
(2010-09-29)
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感情を揺さぶられる本で、読み終えるのに時間がかかった。ふだんは見ないふりをしている、家族に対する愛憎なかばする感情を直視させられる。
本の最後に登場する、著者の母に対する感情のしこりが一気に融解するシーンは圧倒的だった。思わず胸がつまった。