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いとうせいこうの書簡体小説。注文時に入力した名前・住所・メールアドレスが小説の中に織り込まれて、何度も何度も呼び掛けられながら物語が進行していく。だから、最初の没入感がものすごい。
途中からは『WHO@WHERE』という小説内小説がはじまる。言語とはなにか、自己とはなにかという青々しい問いが、激情とともに呼びかけられる部分は少し辟易しないではなかったけれど、最後にちょっとしたユーモアが効いていて嫌な気分にさせない。

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表紙には自分の住所が印字されているのでモザイクをかけた。モザイクをかけるとわかりづらいけれど、本がそのままポストに入っているのはなんとなく無気味な感じがするもので、それも含めて良い読書体験だった。

この特殊な本について詳しいことはここに書いてある。
http://bccks.jp/special/seiko