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グレート・ギャツビーを書いたフィッツジェラルド。その短編作品の中から村上春樹が編んだアンソロジー。
表題作「マイ・ロスト・シティ」だけがエッセイなんだけど、1920年代のニューヨークでフィッツジェラルドのような人生を送った人のエッセイは、後世のわたしたちには小説と見分けがつかない。

2014-11-13-08-04-27

格調高い文章で描かれる、狂乱と失望のニューヨーク。躁鬱な都市に憧れて、流されて、逆らって、失って。
構成が素晴らしく何度も読んでも飽きない。だからテンプレ化は容易。2000年代の東京を舞台に、家入さんを主役にしたらちょっとした話題になるかもね。なんて。


マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)
フランシス・スコット フィッツジェラルド
2006-05