毎年11月は、働き方について考えてしまう
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一息つくときに考えるのは、決まって働き方のこと。一昨年の11月には「マクロ視点でリソースをセルフコントロールする」ということを考えているし、去年の11月には「ボトムアップのリーダーシップ」ということを考えている。内容は違っても、考えることは一緒だ。
そして今年も、同じようなことを考えている。
火曜日
新しい道を選ぶことに決めた部下の送別会を開いたら、参加した4人が4人とも『7つの習慣』を読んでいたので、その話で盛り上がった。ある人は「第7の習慣までマスターしたと思っている」と言い、ある人は「全く理解できているような気がしない」と言い、ある人は「自分が到達しているステージ以上の習慣は理解できるものではない」と言い、またある人は「本では無理かもしれないが、セミナーを受ければ全部ちゃんと理解できる」と言った。仕事に熱中している人間が、共通言語を持って熱く語り合う図はいかにも愉快だった。
しかしそれ以上に愉快だったのは、今の仕事のそこから先の夢について語り合えたこと。近視眼的ではないビジョンを持っているからこそ、10年後の友情を信じたいと思える。この先お互いに何しているかなんてわからないけれど、その先行きの不明さをこそ歓迎する。エリナー・ルーズベルト曰く、「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」。すべては選択の結果だ。
木曜日
50歳過ぎまで化学を専門にしていた人が、あるとき思い立ってプログラマーになり、独自のアルゴリズムを持ったDBの開発に成功し、今年で起業して8期目、という会社の会長(エンジニア)とその幹部の方々にお会いする機会を得た。
ma.laが今のまま50代になったような人たちで、とても好感を持った。自らに確固たる中心を持って、主体的に、選択的に行きてきた人だけが持つ、常識に囚われない強靭さを備えていて憧れた。こうありたいものだ、と。
働き方について、あんまり考えたってしょうがないんだけど、11月はどうしてもそんな気分になってしまう。

著者:スティーブン・R. コヴィー
販売元:キングベアー出版
発売日:1996-12
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