「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか(仲俣暁生)
下北沢のBook&Beerの古本コーナーで購入した本。「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか。
ちなみに、この古本コーナーに出品しているのは、著者の仲俣暁生さん自身。おもしろい企画だし、リーズナブルでいい本がたくさんありました。
本の内容は、舞城王太郎や古川日出男を中心とした、村上春樹の後継者(あるいは単にチルドレン)と目される一連の作家たちや、吉本隆明・小林秀雄・寺山修司などに対する批評。
各論でどうこうじゃなくて、こういった守備範囲を持つ文学論がどストライクなので、それだけで満足度が高かった。感想として不適当かもしれないけど「こういう友人がほしいなあ」と思いましたですよ。友人じゃなくても、お兄さんとか、あるいは行きつけのバーのうるさい常連客でもなんでもいいけど(行きつけのバーとかないんですけどね)。

著者:仲俣 暁生
販売元:バジリコ
(2007-03)
販売元:Amazon.co.jp
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