『WICKED』聴き比べ(Idina Menzel, オク・ジュヒョン, Rachel Tucker, Glee Cast)
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米国初演のエルファバ役、Idina Menzelのライブ版。舞台版と違って、ところどころ歌い回しがキュートなのがいい。高音がしっかり出てないので、そこがハラハラさせられるけど、バックのオーケストレーションが素晴らしいので総合で二重丸。
韓国初演のダブルキャストのひとり、オク・ジュヒョン(自分が観に行った日のエルファバ)。これはテレビ番組でのライブ版。舞台では韓国語でしたが、こちらは英語。そのせいなのか、普通のフレーズのところの表現力が弱い。でも、最後のほうの高音には余裕があり、そこはさすが。舞台ではもっとその特徴が生かされて、すごい迫力でした。
特に気に入ったのがロンドンでエルファバをやったRachel Tuckerのライブ版。中盤以降、だんだんロックな歌い方になってきて、最後にブルージィなフレージングを入れるところで大歓声。フィニッシュは、本来のバージョンにはない追加のワンフレーズを入れて絶叫。最高ですね。花丸。
曲は変わって「For Good」。さっきのRachel TuckerがGina Beckと歌った「For Good」のライブ版。ふたりとも、舞台衣装ではなく私服なんだけど、これがまさに現代のエルファバとグリンだという感じが出ていて、なんとも微笑ましい感じ。デュエットとしてすごく優れたバージョンとはいえないかもしれないけど、観ていて心愉しい素敵なバージョンです。
こちらはGlee Castバージョン。レイチェルとカートがニューヨークを訪れたときに「WICKED」のステージに忍び込んで歌うというシーンです。「For Good」は女性ふたりで歌うオリジナルもいいですが、グリンダのパートを男性ソプラノが歌うというアイデアがこのバージョンを素晴らしいものにしています。きれいなハーモニーになっていて中毒性あり。
他にもよいものがあればぜひ教えてください〜。